今回は、その中でもIVUSAのマネジメントの根幹とも言える「リスクの洗い出し=リスクマネジメント」について説明していきます。
IVUSAはある大学の「夢企画」から始まったわけですが、その時から現在まで、「企画(夢)を阻害する要因(リスク)を取り除けば、その企画は実現する(夢は叶う)」という考え方が活動のベースにあります。
ここで出てくるリスクというのは例えば
・参加者が少ない
・協賛や寄付が集まらない
・屋外イベントで雨
などです。リスクというよりは「課題」と言えるかもしません。
皆さんもプロジェクトの勉強会で「リスクワーク」というものをしたことがあると思います。プロジェクトを実施する運営にかかわるリスクや、そのプロジェクトが社会に与えるマイナスのインパクトなどについて挙げられるだけ挙げてその対処法について考えるというものです。
海外プロジェクトなら、「集合時間に誰かが遅れてきた」というものから、「紛争やテロに巻き込まれて隊員(参加者)が死亡する」という深刻なものまで出てきます。
このワークは、具体的な対処オペレーションについて検討するという意義もありますが、それ以上に隊員に対して、そのようなリスクのある場所に行くのだという自覚と、少なくても自分の安全に対する責任感を持ってもらうという目的もあります。
ただ、リスクゼロを目指すと究極的には「何もしない」という結論になってしまいますから、「リスクを取る(テイクする)」という挑戦(チャレンジ)が必要になります。 リスクマネジメントとは、リスクテイクとリスクヘッジが両輪だと言えるでしょう。
最後に、リスクの一般的な定義を紹介します。
というのはIVUSAでは「リスク」という言葉をいろんな意味で使うので、定義がし難いのです。
2018年に発行されたリスクマネジメントの国際規格、ISO31000(リスクマネジメント-原則及び指針-)では、次のように定義されています。
リスクには「不確かさ=発生可能性」と「影響」の二つの要素があり、リスクの「大きさ」を定量的に判断する際はその二つを掛け算します。
例えば、飛行機は事故が起きた時は非常に大きな「影響」がありますが、「発生可能性(事故頻度)」は非常に低いので、掛け算した時にリスクはそこまで大きくありません。
リスク対応の優先順位を決める際の「リスク評価」の参考にしてください。
この記事を書いた人
事務局長 伊藤 章
IVUSAの中では管理業務一般と、広報や社会理解学習のプログラム作りをする係。最近は、海ゴミ問題のキャンペーン「Youth for the Blue」も担当
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