組織マネジメント入門Vol.003 IVUSAの学生組織の礎(いしずえ)!班長について考えてみた

 組織マネジメント入門第3弾では、IVUSAの学生組織の礎ともいえる班長さんについて考えていきます。  


■班長さんインタビュー結果から

12月末に開催した役員合宿において、現在班長をやっている次期学生役員16名に、「班長に求められていると思うもの」、そして「うまくっている班長とはどのような人か」をインタビューしてみましたので、まずはその結果からみてみましょう。 


それぞれ、下記のような項目で集約されました。

これから班長さんになる方は参考にしてみてください!



 ■班長ってなんだろう? 

私たちは日々、「組織をマネジメント」をして、社会的な課題に対して取り組む体制を維持、発展させようと努力しているわけですが、そもそも組織とは何かというところから考えてみましょう。 


アメリカの経営学者のチェスター・バーナードは、集団が組織となるには【共通の目的】【協働意思】【コミュニケーション】という3つの要素が必要であると挙げています。 


この中の【コミュニケーション】という点は、組織の拡大に伴い複雑になってしまいます。  


例えば3人でキャンプに行くプランを立てて実行するには、「どんなところに行きたいか(山?海?湖?)」といった希望も言いやすいし集約しやすい。それぞれが何をすべきか(個々人の役割)も決めやすいでしょう。 

しかし、100人でキャンプに行くとなったら??「どんなところに行きたいか」をどう言ってもらっ

て、決めるか。それぞれがどのようなことをするかなど、その過程全体において、100人全員での意思疎通は難しくなってしまいます。 


ということで、その難しさを解消するために「コミュニケーションを束ねて判断する機能」が必要に。 この結節点の役割を担うのが、班長さんも含む“マネジメント”をしている人たちです。 このマネジメントをしている人たちの中でも、より多くの会員に接し、組織を基礎から支えている人が班長さん。 


よって、班長さんは“礎”・“基盤”と言えるのではないでしょうか。 



■班長に求められるものとは? 

では、班長さんにはどのようなことが求められるのか。 

前述のマネジメントの機能から考えてみると、その“コミュニケーション”にポイントがあることは理解に難くないと思います。 


そしてそのコミュニケーションで扱われるのは「情報」であり、情報には「その多さ・少なさ(量)」と「良い・悪い(質)」があります。 また、コミュニケーションの結節点としてマネジメントする人は、組織上の上から下へという流れだけでなく、下から上へという流れも意識することが求められます。 


この2点から考えると、コミュニケーションの結節点としてマネージャーが求められる行動としては、下記のように整理できるのではないでしょうか 


 班長さんの行動に置き換えると、こんな感じでしょうか。 


●情報を提供する:IVUSAがしている活動や研修の内容や意義、目的、日程や方法について伝える 

●情報を収集する:組織がやろうとしていることを知る/班員がやりたいことや興味関心を知る 

●判断する:班員に対して何をどのように提案するか決める/クラブやIVUSA全体に対してどの現状を伝えるか決める 

●支援する:班員の不安や不満に対して解消できる情報を提供する/班員の挑戦を後押しできるような情報を提供する 


これらは、冒頭の班長さんインタビューで班長さん自身が話していた要素ともだいたい符合していますね。 もし「私って、ちゃんと班長できてるのかな??」と不安になったら、上記のような必要とされるコミュニケーションの要素を思い出して、自分に足らないものを検討してみてください。 


そうして磨き、生み出した自分なりのマネージャーとしてのコミュニケーション能力は、学生時代だけでなく、今後の将来にも役立っていくはずです◎ 



この記事を書いた人 

IVUSA事務局大坪英里奈 

IVUSA17期卒で関西事務所勤務。

子どもの教育支援事業や新潟県関川村・三重県熊野市での地域活性化活動を担当。プロジェクト・組織マネジメントでの業務分野としては“アド”をこっそり担当しつつ、学生組織運営のサポートもしている。 (写真:プロジェクト帰りに学生たちがプレゼントしてくれたバースデーケーキとともに)

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