Social Salon in IVUSA 関西初開催!Vol.005 <テーマ:LGBT>

2019年度からの新たな取り組みとして始まった、社会課題について身近に知り、感じ、考えるイベント、”Social Salon in IVUSA”。関東で4回開催しましたが、今回遂に、関西での第一弾を開催しました!テーマは、“LGBT”。 

ゲストスピーカー・筌場 彩葵(うけば さき)さんのお話をお聞きしながら、多様な“性”の在り方について、また、社会の現状についてお話をお聞きしながら、考えました。 


▼Social Salonとは?

気になる方は、こちらの記事「Socail Salon in IVUSAとは?」をご参照ください^^ 



Social Salon in IVUSA関西第一弾は、2019年9月29日に開催されました。日曜の早朝にも関わらず、学生16名、社会人3名が参加。にぎやかに、でも真剣に、“多様性”について考える時間となりました。グループに分かれて自己紹介をした後、ゲストスピーカーのお話から始まりました。 


今回のゲストスピーカーは、筌場彩葵さん。 


※プロフィールは、こちらのFacebbokイベントページに掲載しています



「私の性別は、何だと思いますか?」 

「第一印象と、話し始めてからでは意見が変わりましたか?」 

「なぜ、そう思いましたか?」 

という問いかけに始まり、実は、「男」「女」だけでなく、多様な性の種類・形があること、LGBTなど多様な“性”に関する基礎知識を説明してくださいました。 



続いて、星野源さん主演のドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」のシーンを用いて、世の中に気付かないうちに広がっている“当たり前”(このドラマの中では、「呪い」と言う言葉で表現されています。)について、話して頂きました。 「女だから」「男だから」「○○歳だから」「独身だから」etc… 

知らず知らずのうちに、世の中の様々な情報から出来た自分自身の中の“当たり前”によって、他者、そして自分自身も生きづらい考えや状況を創り出してしまっているかもしれません…。 


▼TBS番組サイト「逃げるは恥だが役に立つ」 



お話の最後は、ご自身のライフストーリー。学校生活の中で感じてきた違和感や、そこから出会った人たちとのやりとりを通して、自身の性別への違和感と向き合うことを決め、トランス(性別移行)を開始したことを話して下さいました。現在は、「自分の内側にある快や不快に正直にいたい!」という思いから服装、名前、身体…など、だんだんと機嫌よく居られる着地点を探っていっている途中、とのこと。様々な人との関わりを通して、ご自身の感情や感覚、気づきと向き合い続けている姿が伝わってきました。  


最後に“まとめ”として、「誰も傷つけない」と言うことは無理でも、様々な視点を得て、自分自身の発言を振り返ってみて欲しい、と言うメッセージがありました。筌場さんの話を聞いたことがきっかけで、日常に潜む“当たり前”に対して声をあげてみるようになったご友人のお話をお聞きし、「“当たり前”に同調しない」など、日々の中で自分自身が出来ることもやってみることが大切であると感じました。  


ゲストのお話の後は、全員でグループに分かれての対話の時間。筌場さんのお話を元に、さまざまな問いについて、グループに分かれ、自分の意見を言い合いながら、考え、語ります。 



<問い①> 

自身の経験の中で、暗黙の“当たり前”の基に成り立っていたなぁ… と言うことはありますか?どんなことでしょう?  

・「お姉ちゃんだから」「長男だから」「女だから」など、様々な“役割”に縛られている。 

・例えば、「野球部の男子は坊主」など、ルールや制度によって目に見える形で縛られてい るものもある 

・「女性専用車両」が「加害者である男性/被害者である女性」と言う構図の元、成り立っているのではないか

など、様々な経験に基づく、色々な切り口からの気づきがあがりました。  


<問い②> 

今日のお話や先ほどの問いの答えを踏まえて… どんな社会になったらいいなと思いますか?そのために、あなたは何が出来るでしょう? 


悩みながらも、様々な意見が出て来ました。「相手も自分も両方、尊重できるコミュニケーションができる社会」「セクシュアリティ問わず平等な社会」などなど、各グループそれぞれの言葉で表されたいろんな“社会”が…。


そして、“自分が出来ること”としては、「本当のこと言いたいけど言えない当事者の人の話を聞くことは出来るのではないか」「まず、“当たり前を疑う”こと」「同年代や下の世代の人たちともっと話して行くこと」「自分自身が、理想の社会に近づく生き方のロールモデルになる」などなど、等身大の真摯な意見がたくさんあがりました。  


1人1人が変えていけることもあれば、法律や制度など、すぐには変えるのが難しいこともあります。誰もが傷つかないことが難しいように、完璧な制度や仕組みが出来るのも、きっと難しい。でも、そんな中でも少しでもより良い未来に向けて、“自分には何が出来るのか?”考え続け、知り続けて行くことが大切なのではないか、と感じました。 


Social Salon in IVUSAも、そんな機会の1つになるよう、これからも場を紡いでゆきたいと思います。 




◆参考URL 

今回のテーマをもっと知りたい!という方向けに、おすすめURLをご紹介。気になったことは、更に自分で調べたり、周りの人とおしゃべりしたりしてみてください♫ 


 ▼WE DO MORE 記事

「Social Salon voi.001 LGBT」 


▼旅するダンサー自由記

カナダで同性婚をされたダンサーのブログです♬ 


◆次回予告 

12月or1月を予定しています。テーマは“障害”。 詳細が決まり次第、会員ページ及びFacebook ページにてお知らせさせていただきます。 ぜひ、ご参加ください♬ 






 <特設!参加者インタビュー!!> 

今回は、記念すべき関西での初開催! …と言うことで、運営メンバーとして企画からサポートしてくれたお2人のインタビューを載せたいと思います。Let’s join us!


 ① 有岡健治さん(茨木クラブ4年/SRTイントラ長)


1.今日のテーマに興味を持ってきっかけを教えて下さい。 

大学の授業で一度ジェンダー論を聞きましたが、知識ベースなものが多くて、自分で考えたり、生の声を聞いたりすることがなかったので、Social Salonで、生の声聞いたり考えてみようかなと思いました。 


2.今日、参加した感想を教えてください。 

率直に思ったことは、「真っ白でいるのは難しいな」と言うこと。 自分の中の“当たり前”が他者を傷つけてしまう、と思うと、「じゃあどうやって喋ればいいんだろう…?」と悶々とした。でも改めて、自分がニュートラルで在れない、と言う自覚ができたので、常に意識してゆきたいな、と思いました。  


3.こんな人に来てもらいたい! 

自分の在り方や、社会に、「これってどうなんだろう…?」と、少しでも疑問を持っている人に来てもらいたいです。 


 ② 夏原優花 


1.今日のテーマに興味を持ってきっかけを教えて下さい。 

カンボジアの活動で、前年度のリーダーやった、トランスジェンダーの方のお話を聞いたからです。 


2.今日、参加した感想を教えてください。 

10〜20人に1人の確率で周りにもいるということで、そこまで身近に考えたことがなく、自分の考えを改める機会になりました。 


3.こんな人に来てもらいたい! 

毎回のテーマを普段意識してない人にこそ来ていただきたいです! 



みなさん、お気軽にお越しください!\(^o^)/ 


この記事を書いた人 

湯田 舞 

IVUSA非常勤スタッフ

IVUSAでは、フィリピンツアー通訳兼コーディネーター/減災プログラム化/社会課題を自分ゴトとして考える場”Social Salon in IVUSA”をやっています。IVUSAのOGではなく、大学時代は少林寺拳法ばっかりやってました。宜しくお願いします

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