コロナ禍中でも、だからこそ、おうちの中で活動しよう! リモート社会貢献活動の取り組み紹介その2

コロナ禍中だからこそ、今一番の社会問題となっているこのウイルスとその影響を受け続けている社会に対して何ができるか。しかも、Withコロナでできる、新しい生活様式に準ずる形で。 


これもまた、「今だからこそ」、考え、動く事が必要とされているテーマ。 今回は、コロナ禍の中で生まれたニーズに対応する東京市ヶ谷クラブの取り組みについて、クラブマネージャーの土家千夏さんに聞いてみました。 


▼これまでの#ActAtHome関連記事はこちら 

①Zoomの使い方講座 


②会員向けオンラインイベントレポート 


 ③リモート社会貢献活動の取り組み紹介1 リモート学習支援 



 ■活動概要 

・活動内容:防護服を作成して医療従事者の方々に届けている 

・活動期間:5月~継続中 

・活動参加数:延べ30人 

・提供した防護服の枚数:80枚 

・協力・協賛:千代田区福祉協議会 


■この活動ではどのようなことをしているのですか? 

医療従事者の方々に使っていただく防護服を作り、施設へ届けています! 

70Lのポリ袋と養生テープで作ることができる、簡易的な防護服です。 


5月から始めたこの活動では、8月時点で300枚近くの防護服を作り、すでに3施設へ届けています。 



■感染対策で気を付けていることは何ですか? 

オフラインとオンラインでの二つのやり方で作成活動を展開しています。 

千代田区の社会福祉協議会協力のもと、九段下にある会議室をお借りして、最大10人という制限や検温、換気、マスク着用、アルコール除菌など感染対策を十分にした上でのオフライン活動。そして、都内まで来ることが難しい会員向けとして、活動場所の会議室と各オンライン参加会員とをZoomでつなぎ、作り方を教え合いつつ各自の家で作成するオンライン活動。オンライン活動で参加者が各自宅で作成した防護服は郵送で集めています。 



 ■なぜ、この活動を始めたのですか?  

コロナ禍で患者が爆発的に増え、医療従事者の防護服が不足しているからです。これまで様々な活動を一緒にさせていただいてきた千代田区社会福祉協議会*に、「コロナ禍で私たちは何かできないだろうか」と相談したところ、この簡易防護服作成のお話をいただいたのがきっかけに始まりました。

IVUSAの強みであるマンパワー。それを、今、“現場”で活かすことはできません。しかし、この防護服作成においては、会議室や各自宅にいながら、マンパワーを活かして社会の課題にアクションを起こすことのできる場となっています。


 *千代田区社会福祉協議会とIVUSA 

IVUSAとは「災害ボランティアセンターへの協力に関する協定書」を締結しています。


■防護服不足のニュースはあまり見なくなりましたが、まだ足らないのですか? 

確かに5月頃から、感染症指定医療機関などを優先し、マスクや防護服を優先的に供給するようになったようです。 


しかし、実際に千代田区にある高齢者施設へ防護服を届けに行ったときにお聞きしたお話では、「防護服やマスクなどは病院へ優先的に配布されるため、訪問看護ステーションなどの病院以外の小規模施設には回ってきておらず、足りていない」ということでした。さらに、そうした物資供給状況にもかかわらず、第二波と言われる今、コロナ感染者が増え、そのような施設にもコロナ患者の受け入れ要請がかかるそうです。 


また、私たちが作り届けている防護服は簡易的で使い捨てであるため、新たなコロナ患者が出る限り、足りない状況が続くと予想されます。 


■さいごに読んでいる人へのメッセージをお願いします 

ここまで読んでいただきありがとうございます。 施設へ防護服を届けに行ったとき、このコロナ禍に対して、初めて貢献できたと実感しました。 


それまで、日本最大規模の学生ボランティア団体に所属しているのに、今の世界で、日本で、一番多くの人々を困らせている「コロナ」に対して、特に何もできていないことに情けなさ、悔しさを抱いていました。普段、学生の若さや人数によるマンパワーを売りにしていたけれど、対面でなくなると、こんなにも微力なのかと。


「微力だが、無力ではない」とよく言いますが、例年の活動でのパフォーマンスができていない分、今までのIVUSAよりも確実に無力に近いと思います。そんな状況で、やっと需要と供給をマッチさせていただくことができたと感じています。 


病院の医療従事者の方々が苦しんでいるのは、皆さんもご存じだと思いますが、その裏で看護ステーションなどの病院以外の小規模施設では、物資の配布が後回しにされていること、知っていましたか? 私たちが知っていること、得ている情報はあまりにも少ないです。でも、まず知らなかったら何もできません。だからこそ自ら知りに行くことが大事になってきます。知ることに貪欲になり、自分たちに何かできないかと考え続けていく、そんな仲間を私は増やしたい。そう考えます。


それこそ、「コロナに負けてたまるか」の意味なのではないでしょうか。 一緒に闘い続けましょう!



土家千夏 

IVUSA29期 東京市ヶ谷クラブマネージャー

カンボジア学校建設活動・九十九里浜清掃活動・2月飯山活性化活動に参加しています。自分を大事にするからこそ、心から人のために動くことができるという「I love myself」精神(自ら命名)を大事にしています!「I love myself」ポーズは写真の通りなので、ぜひ皆さんもご一緒にお願い致します!! 




この記事を書いた人 

IVUSA事務局 大坪英里奈 

IVUSA17期卒で関西事務所勤務。 子どもの教育支援事業や新潟県関川村・三重県熊野市での地域活性化活動を担当。プロジェクト・組織マネジメントでの業務分野としては“アド”をこっそり担当しつつ、学生組織運営のサポートもしている。 (写真:プロジェクト帰りに学生たちがプレゼントしてくれたバースデーケーキとともに)


0コメント

  • 1000 / 1000