コロナ禍中だからこそできないこともたくさんありますが、コロナ禍中だからこそ生まれている可能性もたくさんあるのではないでしょうか。 今回は、Withコロナ禍だからこそ生まれている#ActAtHomeな社会貢献活動の取り組みを紹介します。
▼これまでの#ActAtHome関連記事はこちら
①Zoomの使い方講座
②会員向けオンラインイベントレポート
■新潟県長岡市の児童養護施設・双葉寮でのオンライン学習支援
IVUSAと双葉寮は2009年から、施設の子どもと学生とでの宿泊型の体験プログラムを実施してきました。
そしてこのコロナ禍をきっかけに施設にタブレットとネット環境が揃ったところから、「これまで積み重ね共有してきた楽しい思い出があるからこそ、子どもたちの未来のためにできること」としてオンラインでの学習支援を開始しました。
進学は子どもたちの人生を大きく左右しますが、傾向としては、施設の子どもたちは学習意欲が低い状態にあります。そうした子どもたちに「勉強を教える」だけでなく、「主体的に学ぶ姿勢と意欲」を生むきっかけとなることが、本事業の目指す姿です。
楽しい時間を共に過ごしてきたIVUSA学生だからこそ、勉強の時間をちょっとでも楽しい時間にすること。また、ちょっと先輩世代の大学生が子どもたちのロールモデルとして未来を描くきっかけになること。などなど、「オンライン」という武器を手に入れたからこそできる定期的な支援を通して、子どもたちの未来を応援しています。 オンラインならではのできることを編み出したり、オンラインだから勝手が違うことに気づいて工夫したりしながら、実施しています!
7月20日現在までに6回実施し、延43人の学生が支援をしてきました。 毎週末の“IVUSAのお兄ちゃん・お姉ちゃん”とのお勉強の時間を、みんな楽しみにしてくれています。
本事業は、公益財団法人楽天未来のつばさの団体向け支援、「笑顔いきいきファンド・子ども健全育成部門」助成事業、「やっぱり好きんが長岡 未来応援プロジェクト」及び、長岡市を中心とした皆様の寄付により運営しています。
■大阪府泉大津市でのリモート学習支援
IVUSAでは自治体から運営委託を受け、4市での生活困窮世帯の子どもの支援事業を実施しています。
その中の大阪府泉大津市で実施している「おおつっこ未来サポートハウス」(略称:ミラサポ)は、2019年より第三の居場所づくりを目的とした活動を開始し、本年からは中学3年生に対する学習支援も実施することになっていました。
▼ミラサポについての過去の活動紹介はこちら
毎週水曜日にあったはずのミラサポですが、新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒が高まった2月末よりずっと再開できずにいました。
この事業が対象としているのはコロナ禍の影響を受けやすい層の子どもたちでもあるため、「いつも通りの活動にはならなくても、別の方法で少しでも子どもたちを支援できないか」ということで、リモート学習支援「リモート・スタサポ」を開始しました。
対象となる子どもたちはインターネット環境や必要なデバイスが十分でないことなども加味し、あえてアナログなお手紙と、LINE公式アカウントを通じたやり取りを通じて支援しています。また、リモートでも“ぬくもり”を忘れない学習支援を心掛けています。
7月15日から、パーテーションの設置、マスク着用、手指及び物品の消毒、検温管理など感染症対策をした上での対面でのミラサポが再開しましたが、リモート・スタサポの試行によりできる支援が増えたと考え、今後は情勢に合わせた対面支援の継続と、リモート・スタサポを並行して行いながら、子どもたちを支援していきます。
■コロナ禍だからこそ、気づいた可能性
おそらく多くの人がオフラインの良さも再認識する機会となった、コロナ禍。 そしてそれだけではなく、オンラインの可能性に気づき、お手紙などのアナログの素晴らしさを再認識する機会にもなっているのではないでしょうか。
「コロナだから」「コロナのせいで」できないことを探すだけではなく、そうして気づいた可能性を元に、より多くのできることをつくっていくこと。 #ActAtHomeな社会貢献活動は、with/afterコロナ禍での私たちができることを増やし、進化・深化させてくれる機会にもなるのではないでしょうか。
みなさんもぜひ、「こんなことができるんじゃないか」と、企画してみてください。
この記事を書いた人
IVUSA事務局大坪英里奈
IVUSA17期卒で関西事務所勤務。子どもの教育支援事業や新潟県関川村・三重県熊野市での地域活性化活動を担当。プロジェクト・組織マネジメントでの業務分野としては“アド”をこっそり担当しつつ、学生組織運営のサポートもしている。 (
写真:プロジェクト帰りに学生たちがプレゼントしてくれたバースデーケーキとともに)
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