人事をしている卒業生に聞いてみた その4


IVUSAでは活動や研修などを通して、会員一人ひとりが社会に出てから必要とされるスキルや知識を身につけることを目指しています。

では、実際にIVUSAでの経験は社会に出てから、そしてその前の就職活動でどの程度役に立っているのでしょうか?IVUSAのOB・OGで特に人事にかかわっている(かかわった経験がある)方々にシリーズでインタビューしていきます。  


4人目は、株式会社LITALICOに勤務される浅見祐樹さん(21期・法政大学卒)です。4人目にしての初の立命館大学卒業生以外の人!そして、IVUSAの事務局OBでもあります。 




Q.今の会社に至るまでの過程を教えてください。 

新卒でIVUSAに就職し、2年9カ月ほど事務局員をやっていました。主に会員管理、今でいう運営本部まわりで会員の拡大や継続にむけた取り組みをしていました。他にはキャリアサポートクラブや職(ジョブ)コンの立ち上げをし、プロジェクトでは関川村を主に担当していました。


その後、医療従事者に対する総合的なキャリアサービスを展開しているエムスリーキャリア株式会社というところに転職しました。最初は人手不足になりやすい地方の病院に対する医師の採用コンサルティングをしていました。長野や北海道、島根、鹿児島と出張が多かったのですが、IVUSAではハイエース移動が当たり前だったので、「飛行機や新幹線で移動できる!」ということだけで嬉しかったですね。(笑)


その後は部内の異動があり、新規事業の責任者を務めました。事業内容としては病院の事務職(マネジメント職)の転職支援なのですが、20人くらいの組織でメンバーの採用・育成・評価をしつつ、サービスの企画やP/L(損益)の管理をしました。 


今のLITALICOに転職したのは2020年の1月からです。LITALICOは社会的起業の一つのモデルと言われることが多いのですが、メイン事業としては社会との障害がある人に対する就労支援や教育のサービスを提供しています。

(私以外のIVUSA卒業生も、たくさんLITALICOで働いています!) 


私はその中でも、新規事業を担当したり、予実管理(予算の策定・実行の管理)や社内全体に関わるプロジェクトなど、経営企画まわりのことを担当したりしています(IVUSAで言うと総合企画室的なポジション?)。要は「なんでも屋」的な感じですね。  


Q.IVUSAでの経験は就職活動で役に立ちましたか?(どのように役に立ちましたか?) 

自分の場合は新卒で入ったのがIVUSAだったので、エムスリーキャリアに転職した時の話をすると、そこで評価されたのは以下のようなことだったそうです。  

・何でもやってくれそう(IVUSAではあらゆる種類の業務内容をこなすことが求められるので)  

・ちゃんと手を動かしてくれそう(フットワークが軽そう)  

・責任持って仕事をしてくれそう(いざとなったら、最後は自分で何とかしてくれそう)  


私がIVUSAの事務局員だったからというだけでなく、IVUSAで何かしら責任を持つ立場になったら、誰しもが上記のようにならざるを得ない環境だと思います。  


(学生時代の1枚)


Q.社会に出てからIVUSAでの経験が役に立ったことはありましたか?(それはどのようなことですか?) 

一言で言うと「多様な人材」のマネジメントです。  正直社会にでて仕事をしていく中でも、「何でこの人にはうまく伝わらないのか?」「この人はどうしてそんな行動をとるのか?」という場面は多々あります。その際にまずは相手の目線に立って共感したり、様々な角度からフィードバックができるようになったのは、IVUSAでいろんな人たちと接してきたからと言えます。 


例えばIVUSAの場合、夏プロ・春プロはプロジェクトチームを一から作ります。その都度、会ったこともない人や、良く知らない人と一緒に仕事をするのは実はすごいことなんです。チームが変わると、共通言語や共通認識を作るところから始めないといけないですから、その分多くの視点を得ることができますし、自分の活かし方の幅も広がっていきます。  


Q.IVUSAの学生へのアドバイスをお願いします(特に就活において) 

自分としての反省も踏まえて言うのですが、外の人に対して自分の経験を話すようなことをした方がいいです。IVUSAは規模も大きい団体ですが、ともすると外に対して閉じたコミュニティになってしまう傾向があります。 


もちろんプロジェクトに時に地域の人に話すのもいいのですが、職(ジョブ)コンや渉外活動(ファンドレイジング)などで企業など外部の人から自身の取り組みに対するフィードバックをもらうのはとても意味があると思います。 


また、皆さんに最も近い親御さんや友だちにも積極的に話をしてみるのもいいかもしれません。 

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