人事をしている卒業生に聞いてみた その1


IVUSAでは活動や研修などを通して、会員一人ひとりが社会に出てから必要とされるスキルや知識を身につけることを目指しています。 


では、実際にIVUSAでの経験は社会に出てから、そしてその前の就職活動でどの程度役に立っているのでしょうか?IVUSAのOB・OGで特に人事にかかわっている(かかわった経験がある)方々にシリーズでインタビューしていきます。


最初は、大手食品メーカーに勤務される宮澤温志さん(18期・立命館大学卒)です。  


Q.現在の仕事内容を教えてください。 

家庭用商品の営業を8年間やった後、社内公募制度を活用し2019年7月より人事部労政グループに異動しました。現在は、報酬担当として委託会社と連携し、月次給与、賞与、昇給、年末調整などを担当しています。私が所属するグループは、別途「全社の就労管理」「労使協議」「働き方改革の取組」「健康経営の取組」などを進めています。人事の「花形」ともいえる採用や研修ではないですが、私自身は何回か採用面接にかかわったことがあります。  


Q.面接されてみて、今どきの学生の印象はどうですか? 

一言で言うと、女性の方が優秀というか、しっかりと準備して臨んでいますね。どんな質問をされるか事前にシミュレーションして、あらかじめ答えを用意している感じがします。その分、質問で深く掘り下げていくのが難しかったです。  


Q.IVUSAでの経験は就職活動で役に立ちましたか?(どのように役に立ちましたか?) 

滋賀支部を立ち上げる時に支部長をしたので、組織マネジメントを実際に体験できたことが大きかったです。当時、会員が増えた一方で会員の次年度への継続率が下がったのですが、班長を巻き込みながら様々な取り組みを行った結果、継続率を改善させることができました。 


これはエントリーシートや面接の「テッパン」の話で、特に具体的に数値を使って示すことができたのがポイントです。面接官がIVUSAを知らなくても、組織の課題に関しては共感や想像ができるので面接の質疑応答がやりやすかったですね。  


また、学生という立場ではありましたが、活動を通して社会人と対等な立場で会話したり、様々な集まりの場で学生の代表としてプレゼンしたり、プロジェクトの前にリスクをひたすら考え続けたりと、IVUSAだからこそ身につけられたものは多いです。 


逆に、「〇〇にボランティア活動に行ってこんな経験をしました」という話は就職活動では一切しませんでした。話したところで「ただの活動報告の延長線」であり、他の学生と差別化ができないからです。 


(学生時代の1枚)


 Q.社会に出てからIVUSAでの経験が役に立ったことはありましたか?(それはどのようなことですか?) 

まずは、酒の席での立ち振る舞い。営業現場で若手のころに社内のマネージャー、得意先の部長と飲むような機会があっても全く困りませんでした。自然にオーダー、とりあえず頼んどいてといわれた時のセンス、水割りうまく作る、灰皿うまく変える、二次会カラオケ盛り上げる…などなど。 


もう一つは、多様性に対する適応能力です。企業では今、イノベーションを起こすために多様性(ダイバーシティ)を重視した様々な取り組み(制度設計・採用・研修等)を行っています。具体的には女性の管理職の比率を上げる、外国籍の人を積極的に採用するといったことです。 


とはいっても自分自身の価値観は固定化されやすいため、自分と違う思想、価値観をもった人を認め、パフォーマンスを発揮しあうというのはなかなか難しいのが実態です。IVUSAは人数の規模もさることながら、事務局の人たちを筆頭に、OBOG、現役学生すべてにおいて、クラスが一緒だったら仲良くならないタイプだらけの4年間でした。会話していても相手の言っていることが理解できない、納得できないということは多々あります。その時、話の意図について考えたり、別の人に意見を求めてたりして相手を理解しようと努めました。 


この経験は、自分の「ひきだし」の数を増やすきっかけになっています。現職場でも上司、女性、後輩、他部署など立場が違う人に対しても、フラットに接し、率直に意見を言いながら仕事を進めることができているのは、この環境にいたことがポイントだったと感じます。  


Q.IVUSAの学生へのアドバイスをお願いします(特に就活において) 

就活期間でも何か役職がついていたりするとIVUSAに費やす時間が多い人もいると思います。 就活時期含め3~4年生が一番重視すべきは、  


①単位をきちんととること(卒業ができるプロセスをきちんと作っておく)

②卒業後の進路を明確にしておく(王道は就職活動で企業にきちんと就職する) 


をきちんとできているかに尽きると思います(もちろん卒業後に起業や何か明確な夢がある場合は素晴らしいことなのでそれを頑張ってください)。


この二つをおざなりにしている人がいくらIVUSAの活動を頑張っていても実際はたいしたことしていないし、 何より後輩から見てもダサいので優先順位をきちんとつけて計画的にやることをすすめます(未来を見ないで今を頑張っている人は、何も頑張っていないのと一緒)。  


就職活動はIVUSAで成長した自分自身を、企業に評価してもらえる楽しい活動です。 

「IVUSAで私はいろいろ頑張った」と自負しているのであれば、就職活動はすんなり決まるはずです。 うまくいかないのであれば、圧倒的に就活に対する準備が足りないだけ。企業が何を見ているのかを分析し、自分の良さを最大限に伝える方法を早めに進めていくことかと思います。  


そろそろうちの会社にもIVUSAの後輩入社してほしいので、皆さんぜひ食品メーカー受けてみてください。(笑) 

お待ちしております。 

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