みなさんは「海士町(あまちょう)」って、聞いたことありますか?
島根県隠岐諸島の離島で、中ノ島(海士町)・西ノ島・知夫里島(知夫村)の3つの島からなる島前(どうぜん)地域にある、地域活性化の先進事例として、全国から注目を集める町です。
▼島前地域とは?
“島まるごとブランド化”を目論見、産業や教育など、様々な角度から、離島から社会問題解決の最前線を目指す取り組みが全国から注目される、離島です。
なかでも先進的なモデルとして注目を集めるのは、島前の3つの島で唯一の高校である島前高校、島前3町村、島根県が協働して、魅力ある学校づくりから持続可能な地域づくりを目指す取り組みを行う“隠岐島前教育魅力化プロジェクト”。
・地域資源を活かした探求型学習の導入
・高校と地域の連携型公営塾「隠岐國学習センター」の解説
・全国から意欲的な生徒を募集する「島留学」 などの取り組みが行われています。
各島の取り組み詳細は、こちらをご参照ください
隠岐島前教育魅力化プロジェクトwebサイト
今回、IVUSAの非常勤職員・湯田が、教育を中心とした、地域活性化先進事例として、海士町へのスタディツアーを企画したい!という想いから、海士町・知夫村に視察へ行ってきましたのでレポートをお届けします。
▼どうやって行くの!?
さすが、離島。 東京から海士町のある中ノ島・菱浦港までの道のりは最短で片道10時間を超える、なかなかな長旅です。
今回のルートは… 鳥取県米子駅から、JR境線のきたろう列車に1時間弱揺られ、終点“境港”駅へ。
境港から、フェリー“しらしま”に揺られること約2時間半、西ノ島の“別府港”へ。 船内のグレードは2等〜特別室まで様々ですが、2等は、雑魚寝スタイルです。
甲板での風と景色は格別!
境港からのフェリーしらしまは、隠岐島前地域の3つの島の中でも、西ノ島の「別府港」にしか着かないので、別府港から海士町のある中ノ島へ、島前3つの港間を1時間に1本運行する内航船にて移動します。 移動時間は、10分弱、中之島の菱浦港へ到着です…!
▼海士町の様子
海士町のある中ノ島・菱浦港へ着いた瞬間、迎えてくれるのは、島のキャッチフレーズ、
\ないものはない!/
広い空、綺麗な海… 夜は真っ暗でライトがないと歩くのも難しい中、見上げると満点の星空。
海士町では、海士町社会福祉協議会に勤めてらっしゃる、IVUSAのOG(24期)の有友咲貴さんに、様々な場所にご案内いただきました。そのうちいくつかを、ご紹介したいと思います。
◉簡易宿泊施設・チェダッテ
チェダッテは、海士の方言で“こぞって”、“みんなで”という意味です。元々は、住居が足りなくて島外からの福祉人材を呼ぶことが出来なかったことがあり、福祉系の移住者用のシェアハウスとして作られたそうです。
◉喜多屋
東京から移住されたデザイナーの方が運営されている、コワーキングスペース。住みびらきも行ってらっしゃり、宿泊も可能です。
◉隠岐牛
産業として有名なのは、「隠岐牛」!島を回る中でも、何度か見かけました。元は、ブランド牛の子牛を育て、売ることがメインだったそうですが、最近では牛を育て、隠岐のブランド牛「隠岐牛」も有名です。
◉隠岐学習センター
“高校魅力かプロジェクト”の中でも大きな役割を果たす、高校と地域の連携型公営塾、「隠岐学習センター」。島前地域の3つの島で唯一の高校である島前高校の生徒が通います。 高1、高2ではやりたいことを探求するゼミ、高3は自分自身について探求する、“夢ゼミ”。
▼知夫村への滞在
島前の3島間は、内航船で移動します。所要時間は、20〜40分。運賃は、片道300円。 船通勤や船通学している人たちも多くいます。 滞在中、お隣の知夫里島・知夫村へも伺いました。 知夫村では、公立の小中一貫校である「知夫村立小中学校」があり、島外から学生を募集する「島留学」や、中高9年間を見据えた、地域の資源を使った総合的学習など、魅力的なカリキュラムが行われています。
▼協働の可能性
今回の滞在で、町役場の方などとのお話の中で、一番興味を持って頂いたのは、“減災”でした。 災害がもともと少ない土地で、地域の方の防災意識を高めることが、難しいんだそうです。 自然はたくさんあるけれど、子どもが少ないせいで、自然体験の機会を作るのが難しいという現状もあるとのことで、子ども向け減災キャンプなどに、大変興味を持っていただけました^^!
島根県隠岐郡の離島での『地域活性化スタディツアー×子ども向け減災キャンプ』
詳細はこれからですが、興味ある人は、ぜひJoinしてほしいと思います!
▼こんな人にオススメ!
✔️地域活性化って何だろう…?ともやもやしている人
✔️地域の人とヨソモノの連携に興味がある人
✔️先進的な教育の取り組みに興味がある人
✔️子ども向け減災キャンプに興味がある人
✔️自然や離島が好きな人
✔️新規の企画に興味がある人 etc…
ここに書いたのは、ほんの一例。 少しでもピン!と来た人、ぜひ自分なりの参加の意味を見つけての、Joinお待ちしています^^!
島の人、島外の人、たくさんの人を巻き込んで進められている、地域づくり。 上手くいっている部分もあれば、課題もある。
「地域による、地域活性化って、なんだろう?」
「そこではどんな人たちがいて、何が起きてるんだろう…?」
知れば知るほど、色んな人と出会えば出会うほど、興味が湧いてくる場所。
今後も、目が離せません。
この記事を書いた人
湯田 舞/IVUSA非常勤スタッフ
IVUSAでは、フィリピンツアー通訳兼コーディネーター/減災プログラム化/社会課題を自分ゴトとして考える場”Social Salon in IVUSA”をやっています。IVUSAのOGではなく、大学時代は少林寺拳法ばっかりやってました。宜しくお願いします
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