海洋ゴミや、マイクロプラスチックが最近ニュースになることが多いですね。
改めて、この問題のポイントをまとめてみました。
まず基本的な定義ですが…
海岸に打ち上げられたゴミを「漂着ゴミ」と言います。そして、海面や海中を流れにのって漂っているものを「漂流ゴミ」、海底に沈んで堆積したものを「海底ゴミ」も含めて「海洋ゴミ(海ゴミ)」と言います。
長崎県対馬市の海岸(海外から越境したゴミも多いです)
This was filmed off the Dominican Republic Coast.
— Physics & Astronomy Zone (@ZonePhysics) March 28, 2019
Our Oceans are dying. pic.twitter.com/PhCro28cUQ
ドミニカ共和国の海岸部(えげつないです)
また、直径5ミリメートル以下の微細なプラスチックゴミを「マイクロプラスチック」と言います。皆さんが普段使っているプラスチック製品の破片が主たるもので、マイクロプラスチックに含まれる、あるいは付着している有害物質が食物連鎖に取り込まれ、生態系に及ぼす悪影響が懸念されています。
もっと微細になっているものもあります
漂着ゴミよりも都市部で出たゴミが多い
「海で別にゴミを捨てたことないんかないよ」「普段あんまり海なんか行かないし」と思ったそこの皆さん!
実は海のゴミの8割は都市部で出たものなんです。ポイ捨てされたものが排水溝に流れ、川を流れて海にやってくるのです。
だから、街中で清掃することも海洋ゴミ問題に対するアクションでもあるのです。
海洋生物が被害を受けている
皆さん、海洋ゴミの被害を受けた動物の写真を見たことがあるかもしれません。
生々しいので、敢えてリアルな写真は載せませんので、リアルなものは検索してみてください。
本来のエサとゴミを区別できずに誤飲したり、漁網やロープに絡まって外れなくなったりと多くの被害を受けているのは、2015年の時点で557種におよんでいます。
海洋ゴミ問題に対する取り組み
今、海洋ゴミやマイクロプラスチックに対する関心や意識は非常に高まっています。レジ袋の有料化やプラスチックストローを禁止する動きが出ていることは皆さんもご存知でしょう。
日本においては、2009年に「海岸における良好な景観及び環境の保全、漂着ゴミの円滑な処理、発生抑制」を目的に海岸漂着物処理推進法が制定されました。 2019年6月末に大阪で行われるG20でも主要なテーマとなる予定です。
いずれにせよ、これまで当たり前と考えられてきたプラスチック製品の大量生産、大量消費、大量廃棄社会から減プラスチック社会へいかに転換していくかがポイントと言えるでしょう。
海洋ゴミについて深く学ぶためには
いかがだったでしょうか?
コンテンツ的に「3分もかからなかったぞ」と言われるかもしれませんが、以下のようなサイトで詳しく学ぶことができますので、ぜひ見てみてください。
環境省
一般社団法人JEAN
NPO法人荒川クリーンエイド・フォーラム
WWFジャパン
プラなし生活
この記事を書いた人
事務局長 伊藤 章
IVUSAの中では管理業務一般と、広報や社会理解学習のプログラム作りをする係。最近は、海ゴミ問題のキャンペーン「Youth for the Blue」も担当
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