通常のプロジェクト以上に、災害救援活動は参加のハードルが高いと感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回、8月・9月に実施された新潟県関川村・村上市での豪雨災害救援活動や、10月から始まった静岡市での台風15号災害救援活動に初めて参加した人たち、また卒業生に、「なぜ参加しようと思ったか?」「参加してみて感じたこと」を聞いてみました。
熊谷 知也(京都今出川クラブ2年)
小学2年生の頃、東日本大震災で被災した時に、被災地は多くのボランティアの方々に支援をいただきました。その経験からいつか、災害が起こったら、自分が少しでも力になりたいと考えていたため、今回の災害救援に参加しました。
被災地を間近で見て、被害の重大さを改めて感じました。また、重機ではなく人の手による作業が多くあるため、人手が多く必要だと思いました。
そして、活動での地域の人との交流を通して、その村を知り、またいつか関川に訪れたいとも考えました。
塩谷 実己(滋賀草津クラブ2年)
プロジェクトでは得ることのできない経験が得られると思ったから参加しました。
通常のプロジェクトとは違い一日の作業後に次の日の現場数、人員、作業内容、装備、スケジュールを全て決める必要があるので、とても大変だと感じました。
しかし、その分プロジェクトとは比べものにならないくらい成長できる場であると感じました。
また関川村は他の活動よりも地元の方との距離がとても近いと感じました。
そして地域の方それぞれのニーズに合わせた作業内容になるので、自分が貢献できているのがより感じられるというのも、災害救援の一つの特徴かなと感じました。
時田 華和(東京三崎町クラブ1年)
参加して良かったと思っています。
初めての災害救援で不安しかありませんでしたが、周りの先輩方にたくさん助けられたし、得る知識もたくさんありました。
もちろん、楽な作業は一つもありませんでした。しかしそれ以上に現地の方々は大変な時間を過ごしているので、それを良い方向に持って行くお手伝いが少しでもできたなら自分が参加した意味があったかなと思います。
小宮山 由佳(東京駒沢クラブ3年)
参加しようと思ったきっかけは、先輩に良い経験になるからと災害救援に参加することを勧めていただいたからです。そして被災地の方の状況に胸を痛めているだけでなく、実際に自分が行動して少しでも力になりたいと思ったからです。
住民の方に喜んでいただけたことがなにより嬉しく、本当に来てよかったと思いました!
また、住民の方の親切に対して遠慮するのではなく、受け取ることの大切さを感じました。
今回の経験をこれからに繋げていきたいです!
貝川 実咲(東京大塚クラブ3年)
今まで災害救援に興味があって一度は経験してみたいと思ったから参加しました。
自分の住んでいるところは水害が無いので、とても貴重な体験をさせていただいたと思います。
学生の私でもかなりきつくて疲れる作業を毎日ずっとやっている現地の方は、もっと大変だと思います。だからこそ、私たち学生が若さを生かして元気に活動をしたりお話ししたりすることが大切だということをより一層感じました。
災害はいつどこで起きるかわからないので、普段から防災の意識を持ちつつ、災害にあった時は自分から動けるようにこれからも経験を積んでいけたらと思います。
芳村 智子(東京白山クラブ2年)
参加しようと思ったのは、今当たり前の生活が奪われてしまった方のために役に立ちたかったからです。
技術がなくても、初めてのことがあっても目の前のことを一生懸命に取り組むことがきっと誰かの元気に繋がり、そしてそれが自分への経験としても還元されたと感じました。
また参加人数が多いだけでボランティアする側も元気が出たし、クラブ員に伝えて一緒に頑張りたいと思いました。
そして、水害が起きた時の動き方を学ぶことができました。受動的な姿勢よりも自分から学びに行く方が理解できるし、またその学んだことを誰かにつたえることで一人でも次の災害現場で活かし、繋いでいくこと、自分たちで連携して現場で動けるようになればきっと復興の一歩の手助けになるのかなと思いました。
23期 岡 望さん
毎年関川村に行くことが日常になっていたので、今年も元々その予定でした。
個人だけで災害ボランティアに行くのは、準備や申請関連、活動内容など様々なことがハードルになってしまいますが、IVUSAの皆さんとご一緒することでより円滑かつ、関川村の方と近い距離で活動ができると思ったので参加させていただこうと思いました。
まずは一緒に参加させていただけたことにとても感謝しています。そして、今の学生にも被災地の「関川村」ではなく、素敵な田舎「関川村」をぜひ知ってほしいと思います。
そして卒業しても微力ながら出来ることはあるのかもしれない、そう思わせてもらえる時間にもなりました。
全ての活動においてその地に足を踏み入れる入り口は十人十色です。
異なる思いを掲げた複数の人が「同じ地」で「同じ時間」を共有するから「新しいものや考えが生まれる」と思っています。
地域の人、他大学の仲間、IVUSA卒業生、事務局の皆さん、色んな人と混じり合いながら楽しく、充実した学生生活を過ごしていただければと思っています。
24期 箭野 純貴さん
学生時代から災害救援には参加させてもらっていました。可能な限り災害救援活動には参加しようと思っており、卒業後も岐阜、千葉、宮城等々多くの活動に参加させていただいております。
今回の関川村の水害においては諸先輩方が、18年という月日をかけて関係を築き上げてきた場所であることから、発災当初より現地の状況は気にかけておりました。そんな最中、IVUSAが災害救援活動をするということで、仕事の合間を縫い参加させていただきました。
私が災害救援活動に行く理由の一つとして、自分や親族、友人が被災した時に何が出来るかを現地で感じ、地元の為に役立てるための学びとしてという意味も込めて足を運んでいます。
私自身は関川村で計3回の災害救援活動に参加させていただく中で、まず感じたことが地域の方の多くにIVUSAが知られていることでした。ここが今まで参加した災害救援活動の中と異なる点でした。これまでは活動先のボランティアセンター然り、住民の方々然り、IVUSAと名乗ったところで知らないというのが当たり前でした。
関川村においてはIVUSA Tシャツを着ていれば、いや着ていなくてもIVUSA学生が活動していると住民の方からお声をかけていただけるという機会が多々ありました。やはり18年間活動し続けてきた先輩方の努力と人間性の為せる代物なのだと痛感しました。
流行り病を気に掛けながら学業や課外活動をしていくのは困難の極みでしょう。
ですが、皆さんを必要としている方は今この瞬間もどこかにいます。その声無き声に耳を傾け行動を起こすのに学年というのは関係ありません。ここで文章を読んでも現地で感じることが何倍も多いはずです。まずは現場で見て、感じて欲しいと思います。
中央の箭野さんと24期のメンバー
この記事を書いた人
日野クラブ2年 木村香蓮
災害救援自体は、合わせて3回参加させていただいておりますがまだまだ勉強中です。場数が少ないぶん、たくさんの経験を踏みたいと思っています。
白山クラブ3年 平澤柚香
私自身災害救援には行きたいと思いつつも予定が合わず、行ったことがないです。しかし、被災地には今も困っている方々がいます。参加するのに少し迷っている方がいれば私と一緒に行きましょう。
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