はじめに
おはようございます。こんにちは。こんばんは。はじめましての人ははじめまして。
28期京都今出川クラブの山辺大暉(やまべだいき)と申します。
私は27期(3年生の時に)京都今出川クラブのクラブマネージャーをさせていただきました。東日本の方はあまり知らないかも知れませんが、クラブ員の数は、最大値324人。
「自称IVUSA初の300人のクラブマネージャー」です。
他には、西日本活動報告会やプロジェクトの幹部、選挙管理委員長、旧コミュニケーション研修のインストラクターなど様々なことを経験させていただきました。
今回は自分がクラブマネージャーをさせていただいた時のことを書かせていただこうと思っています。
まごころと思いやりで可能性の花を咲かせる
これは27期の京都今出川クラブのクラブ目的です。
これから読み進めていただく上で、少し触れるので紹介させていただければと思います。
「まごころ」
自分のやりたいこと、挑戦する、成長するという気持ち
「思いやり」
相手(先輩、同期、後輩、ボランティア先やその地域に住む人たち)に対する想い(助けたり、気にかけたり、励まし合えたり、感謝の気持ちを伝えられたり)。
「可能性の花を咲かせる」
自分のやりたいことが実現できたり、自己成長できたり、クラブで一つのイベントを成功させられたり、ボランティア先の人に笑顔になってもらえたり、感謝の言葉をいただけたり、社会課題解決に少しでも力に慣れている状態を「花を咲かせられた」状態と定義したものがクラブ目的、クラブ目的の意味になっています。
どのクラブにも負けない強みとは
「京都今出川クラブのコアコンピタンスは何だ?」と私の任期前の本部役員会のレセプションで某準事務局さんから問いかけられました。
「コアコンピタンス」とは、「競合他社を圧倒的に上回るレベルの能力」とあります。(Wikipediaから引用)
いろいろとその意味を深掘りしていくと、要するに「どのクラブにも負けない自分のクラブの強みは何?」ということです。
スタッフライン、人のよさ、先輩方が作ってきてくださった伝統とノウハウ、良いところをあげればキリがないけれど、他のクラブを知らない分、もしかしたら自分のところよりいいクラブがあるのではないかと思ったので断言することはできませんでした。
しかし、確実に目に見えてどこにも負けないというところが一つありました。
それは「数」です。
「新歓入会者数」「クラブ員総数」「ボランティア参加人数」「スタッフ会員昇格人数」「クラブ事業数(これは東日本の某クラブよりは劣っているが西日本の中では)」といったものです。
もちろんクラブ目的の達成が前提としてあり、ボランティア参加率も拘っていく、その中でも「数」だけはどのクラブにも負けないようにする。これらのことを掲げてクラブマネージャーとしての物語が始まりました。
現状維持は衰退である
1年間ふり返ってみて、結論として私たちのクラブ運営は「うまくいかなかった」と言うのが正直な感想です。
最終的に新歓での入会者数は190人、クラブ員総数最大324人、スタッフ会員昇格人数は約45人、ボランティア参加人数は約200人、土日の緊急の災害救援の派遣では11人参加した隊もありました。 わかりやすいところで言うと、このような感じで、「人数」と言う視点から言うならば、どのクラブにも負けなかったと思います。
これは母数が多いからこそできたことだと思っています。
しかし、途中で気づいたことは、これらは全て「先輩たちがやっていたことを同じようにやっていれば達成できたこと」だということです。(他のクラブの方には失礼な言い方かもしれませんが言葉を選ばずに言うなら、こうなります。)
いわゆる、ウォルト・ディズニー氏の有名な言葉である「現状維持は衰退である」という言葉がぴったり当てはまると思います。
正直自分たちの運営から変えて、今も引き継がれているところもありますが、スタッフラインの組閣の人数やスタッフラインに求めるものなど、組織としての仕組みはそのままで、運営層の意識を変える、強く持つことで、うまくやっていこうという想定がクラブの司令塔として、一番甘かったと反省しています。
また時間が経つにつれ、途中で何人かの役員やグループマネージャーがあまり動けなくなってしまったことから、「まずは最低限のことをやろう」という守りの策に走ったことが要因です。あえて、「攻めの運営」をすることができなかったということが27期の自分の、クラブの失敗だと感じています。
「守りの運営」から27期は何もできないままどんどん時間が経っていくことになります。
人一人は大切なり
11月、もうすぐ選挙、自分たちの後継者が決まる。自分たちに残された時間はあとわずか。自分たちはこの1年間何を残せたのだろうか。
次の運営層に何を残してやれるだろうか。
そのような葛藤の日々が続きました。
そんな中たどり着いた答えは、「人を残す」ということでした。
「人一人は大切なり」これは私たちのクラブの大学がある同志社大学の創設者新島襄先生の言葉です。
クラブ員一人ひとりが財産と考え、その一人ひとりが私たちの運営の証であると考え、春プロ、災害救援、選挙の動員を特に必死に頑張りました。クラブマネージャーとしての役職を全う一方で、あるプロジェクトの幹部にもなりました。そのプロジェクトは自分が一番思い入れのある活動であり、また自分がIVUSAで頑張りたいと思えるきっかけになったプロジェクトでもあります。
さらに偶然(?)にも、のちの今出川クラブのクラブマネージャーにもなる方が同じプロジェクトの幹部に。多くの今出川クラブのクラブ員が参加することになると予想されました。そこで、このプロジェクトを成功させることも自分のクラブマネージャーとしての姿を見せることであり、これまでの活動への思いや、ボランティア活動をすることへのやりがいや価値を見出してほしいと思うとともに、それと同時に失敗はできないなと、並々ならぬ思いで挑みました。
こうして、私たちの運営の証として、「人としての財産を残す」ことへの最後の道を歩みはじめました。
突然の幕引き
私たちの最後の道は突然閉ざされました。新型コロナウイルス感染拡大です。これにより、プロジェクトによる、自分自身のクラブマネージャーとしての最後の挑戦、そしてクラブ員のみんなにとっての活動のその場が同時に失われてしまいました。
こうして、突然の出来事により、任期終了を迎えました。
私たちは『可能性の花』を咲かせることができたのか
2021年2月20日、私たちの運営をしていた頃の1年生が来期を担うクラブマネージャー、学生役として決まりました。
「私たちは『可能性の花』を咲かせることができたのか」という問いに対する答えは、「まだ途中だ」というのが適切かなと思います。もちろん、私たちの代でできたこともたくさんあると思っています。27期の春プロ中止、1年間で自分がやりきれなかったことがあり、自分が理想としていなかったところまで届かなかったのは現実です。
ただ、これは「私たちの失敗」ではなく、「まだ途中」だと思っています。 最後に掲げた「人を残す」。今残っている人が、クラブマネージャーや学生役員となり、またこの人たちを支えるクラブ員が今の今出川クラブには残っています。
29期京都今出川クラブのクラブマネージャー・学生役員6人を筆頭に、新2〜4年生全員で、私たちが咲かすことのできなかった『可能性の花』を咲かせてくれることを信じています。
この記事を書いた人
山辺大暉
1998年12月31日生まれ。22歳。
2017年5月IVUSA入会。27期京都今出川クラブクラブマネージャー。
スタ、アド、ロジで得意なことはない。全部平均レベル(自己評価なので、平均以下かもしれない)
好きな活動は日生諸島活性化活動。
座右の銘は『Where there is a will ,there is a way.(意志あるところに道は拓ける)』
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