聖心女子大学4年(19期)
3・4・6・14・15 ・18次隊参加
▶発災時は何をしていたか。また、何を感じたか。
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「何かしなくちゃ」いけない
地震発生時、私は大学にいました。突然の大きな揺れに戸惑いながらも、周りの友達と一緒に避難しました。避難した学校内のテレビから流れる悲惨な状況に、私は一瞬何が起きたのか分かりませんでした。ただ、「何かしなくちゃ」という思いが駆け巡ったのを覚えています。
その後は東京都の物資の仕分けなどに参加し、現地に行けない中でも自分にできることをしてきました。とにかく、行動を自分から起こさなけれならないと思っていました。
▶救援活動期間中に感じたことやエピソード
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私が初めて災害救援に参加したのは、3次隊のときだった。道路に転がる誰も乗っていない車、泥だらけの道路、店のガラスはほとんどが割れていた。何ができるか分からなかった。何のために私がここまで来たのか分からなくなりかけた。現場ではタンスを開ければ水が出てきた。歩けば、畳から水が滲みてきた。
しかし、現場には笑顔があった。私が必死に濡れた畳を運べば「女の子なのに頑張るね」と声を書けられ、差し入れにと救援物資で自分たちに配られたパンなどをくれる。私たちが帰る時には泣きながら「ありがとう」と言ってくれた。その時にはもう私が最初に感じた不安は消えていた。ちょっとした、声の掛け合いややり取りが心にポッと明かりを灯してくれる。
「すべてはそこに生きる人のために」
自分にできることはほんの少しかもしれない、けれど今の自分できることに全力を出したい。沢山の人に支えられて今の自分があるのだから、自分も誰かを支える一人でありたいと思う。
國學院大學3年(20期)
15次隊参加
▶発災時は何をしていたか。また、何を感じたか。
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当日
春休みも後半に入り、長期休暇特有の曜日感覚の無さに少しうんざりしていた頃だった。家の和室でなんとなく昼寝をしていた。あるいは夕方からのアルバイトまで身体を休めるつもりだったのか。ともかく地震で飛び起きるとは思わなかった。
初めて経験するような揺れだったので慌ててテレビを点ける。テレビの中はいつになく忙しなく、逼迫した状況が伝わってくる。
只事ではないことは察しがついていたが、直後に津波が各地を襲う様子を見て絶句した。今現在起きている出来事とは到底思えず、恐怖や戦慄だとかを感じる以前に、若しくはそれらをゆうに通り越して、夢を見ているような実感のない世界にいるようだった。理解の範疇を超えていた映像を見て混乱していたのかもしれない。
(語弊があるかもしれないが)何か見てはいけないものを見てしまっているような気がして、テレビを消して普段より早くアルバイトに向かうことにした。
▶救援活動期間中に感じたことやエピソード
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挿話
本吉町の仮設住宅にお邪魔して住居の補修作業を行なった。仮設住宅の中に入ることはもちろん、被災された住民の方々と近い距離でコミュニケーションを取ることも初めてだったので、私はいささか緊張していた。
しかしながら、住民の方々が我々に存外明るく接してくださったお陰で、良い雰囲気で作業は進んだ。我々のことを思って、部屋に冷房を効かせてくださるお宅もあった。冷たい飲み物やアイスをいただくこともあった。以前の平穏な生活を奪われた悲しみやこれからの生活に対する不安が当然にある中でも、毅然たる態度で、前を向いていこうとする方が多いことは印象深かった。津波で失ってしまったものは私には計り知れないほど大切で大きいものだったであろうが、温かい心を失うことはなかった被災者の方々の強さに、私は感服した。
▶東日本大震災に対し、これからどう向き合っていこうと考えているか。
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所感
家族、友人、学校、衣食住、将来の夢...これらを突然なくし、況して命まで亡くした方がいる。今なお、行方が分からない方がいて、塗炭の苦しみを味わっている方がいる。そういったことを忘れないことが大切なのではないだろうか。継続的な支援をしていくことがなぜ重要かといえば、それは何が起こったのかということを忘れないためであろう。多くの人がこの出来事を風化させない、無関心にならない努力をすることが一日も早い被災地の復興に繋がるのだと私は信じている。
被災地の方々には、辛い時、苦しい時、不安な時、誰か若しくは何かに寄りかかっていただきたいです。大丈夫です。支え合い、いたわりあうことが我々人間の本来の生き方なのです。直接に被災していない私がそう簡単に頑張れなどとは申し上げられませんが、少しでも心が寄り添えますよう、また被災された方々が希望を持てますよう、支援を続けていく所存です。
日本大学1年(22期)
15次隊参加
▶発災時は何をしていたか。また、何を感じたか。
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絶句
地震発生時、熱を出していて寝込んでました。起きて歩くと、フラフラして、でも熱のせいかな。と思ってました。下に下りて家族の見ていたテレビに目をやると、津波の映像が。言葉が出ず、ただただ立ち尽くしてました。
▶救援活動期間中に感じたことやエピソード
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地震発生から、半年たった15次隊に参加しました。まだ瓦礫もたくさんありました。だけど被災者の方は弱音を吐かず明るく接してくれた。心から、この人達を助けたいって思った。
▶東日本大震災に対し、これからどう向き合っていこうと考えているか。
忘れない
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今や、地震発生当初よりボランティアの数が10分の1に減ったそうです。募金もあまり集まらなくなっているようです。あの被害を忘れてはいけない。私達が周りに伝えていかないと。
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▶『Youth for the Resilience』とは
東日本大震災から10年となる今、私たち若者が自らの大切なものを守るための「備え」と「行動」を身につけることを目的とした「若者の災害対応力向上キャンペーン」です!
「#Y4R」
▶一緒に東日本大震災復興支援活動を作っていく仲間を募集しています!
被災地域で行なっていた復旧支援活動は、現在は宮城県の山元町を拠点に「東日本大震災復興支援活動」として継続しています。
今後のプロジェクト実施に向け、プロジェクトに深く関わりたい学生を募っています!
もし興味がある方は、身近な先輩に話をするか、IVUSA情報センターにその旨を送っていただくか、私に直接連絡していただいても構いませんのでご相談ください!
▶会員向け災害対応力レクチャーのお知らせ
私達一人ひとりが取るべき避難行動は生活圏・居住環境によって異なります。
この災害対応力レクチャーでは、IVUSA職員の宮﨑が、実際にあなたが暮らす地域や居住環境で必要な災害への備え、被災時行動をレクチャーします!
希望する人は会員ページ内の災害対応力レクチャーエントリーページからエントリーをお願いいたします!
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事務局 三浦 慎爾
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公式SNSの担当もしています。
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