三浦「液状化と一緒で、遠く離れていても、震度6とか7のように揺れが激しくなくても起きる地震被害の一つに“長周期地震動”によるものがありますよね」
宮﨑「大きい建造物ほど被害を受ける地震の揺れです」
三浦「さすがに、もう少し詳しくお願いします」
宮﨑「地震が起きると揺れ=地震動が発生する。その揺れが1往復するのにかかる時間を周期と言い、その周期が長い揺れを長周期地震動という。エネルギーの大きな地震ほど発生しやすく、しかも長期地震動は遠くまで届くため、震源から離れた場所で被害が出ることが多い」
三浦「東日本大震災の時も、東京や横浜などの高層ビル群がずっとユサユサ揺れている映像を見たことがあります。大きい建造物ほど被害を受けるのはなぜですか」
宮﨑「建物の揺れやすい周期を固有周期というんだけど、一般的に高い建物ほど長い固有周期をもっていて、地震動による地面の揺れの周期と建物の固有周期が合う共振と言われる状態が生まれやすい。共振すると、長く大きく揺れ続け、高層階ほど大きく揺れる傾向があるんだ」
三浦「家具の転倒防止をしていなかったら、室内はぐちゃぐちゃになりますね。最悪命を落とす可能性だってありますね」
宮﨑「そうなんだ、オフィスビルや高層マンションといった、本来地震に強い建物の中にいる人間が被害を受ける地震災害だから、油断せずに備えてほしい。
あと、2003年の十勝沖地震での石油タンク火災も長周期地震動によるタンク内容物共振によるスロッシングが原因といわれ・・・」
三浦「そういった話は、、また今度お願いします!」
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▶『Youth for the Resilience』とは
東日本大震災から10年となる今、私たち若者が自らの大切なものを守るための「備え」と「行動」を身につけることを目的とした「若者の災害対応力向上キャンペーン」です!
「#Y4R」
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『ゆるぼう』で扱いきれなかった、各テーマをより深堀りした内容を扱うシリーズです!
ゆるぼうのスピンオフ的立ち位置で不定期更新していく予定です!
「もっとこんな詳しい話が聞きたい!」等ありましたら、担当者へご連絡ください!
▷『ゆるぼう(ゆる防災)』とは
Y4Rキャンペーンの取り組みの一つで、 「調べれば分かるけど、そこまでじゃない話」をコンセプトに、事務局の宮さんと三浦が防災・減災に関する様々なテーマについて話し合うシリーズです!
今後も「防災袋に入れておくべきものは?」
「避難生活時に気をつけるべきことは?」
などなどのテーマを予定しています!
▶一緒に東日本大震災復興支援活動を作っていく仲間を募集しています!
被災地域で行なっていた復旧支援活動は、現在は宮城県の山元町を拠点に「東日本大震災復興支援活動」として継続しています。
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宮﨑 猛志 (Twitterはこちら)
地域密着型災害救援家
北海道南西沖地震以降の国内、国外の災害現場において救援・復旧・復興活動を行うNPO法人国際ボランティア学生協会理事。
昨年度までに、33都道府県86市区町村、計233回の活動を行い、延べ11,120人の若い力で被災地での家屋の片づけや泥の撤去、避難所支援などを実施。
平時には、地域防災や危機対応に関する講演やワークショップの運営、応急救命講習の普及に努めている。
国士舘大学防災・救急救助総合研究所非常勤研究員、世田谷区防災会議専門部会員、ちよだボランティアセンター運営委員、せたがや防災NPOアクション代表、IVUSA危機対応研究所所長、その他災害VC運営委員、災害NPOネットワークメンバー等
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