まにぼうvol.002 耐震基準について 【Youth for the Resilience】


宮﨑「部屋探し、家探しするときに大事になる、新耐震基準は何年以降の建物でしたか?」


三浦「1981年以降ですね。もう40年も前の基準なんですね」


宮﨑「厳密には1981年6月1日以降に「建築確認済証」が発行された建物ということになるけど、物件情報に「新耐震」や「旧耐震」と記載されているからそこで必ず確認するようにしてほしい」


三浦「古いから駄目というわけではないですよね」


宮﨑「もちろん、耐震工事をしていたり、古くても耐震基準値を超えた丈夫な建物は多いから、不動産会社で尋ねて耐震性に問題ないことが確認できれば1981年より古くてもいい」


三浦「ただ、あくまでも「最低限これ以上にしなさい」という基準だし、絶対ではないですよね。地盤や建物の構造の違いもあるでしょうし・・・」


宮﨑「そうだね、「新耐震基準」なら、震度6強の地震でも、壊れないと誤解している人が多いね。この基準は6強の地震で建物がぺしゃんこにつぶれない、脱出することができるということであって、壊れずそのまま住み続けられる丈夫さの基準値ではないんだ」


三浦「熊本地震の様に2回大きな地震が襲うこともありますしね。賃貸なら引っ越せばいいけど、持ち家となったら命は守れても、そこで生活できないのは厳しいですね」


宮﨑「木造住宅の場合は2000年に行われた改正以降だと、地盤にあった基礎形状にするとか筋交いの接合方法など耐震性を引き上げる改正が行われているから、住宅の購入を検討する場合は、この改正以降がいいだろうね」


三浦「大切な人を守るためには、経済力が必要ですね・・・」


宮﨑「三浦君の場合は、大切な人をまず見つけようか・・・」



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宮﨑 猛志 (Twitterはこちら)

地域密着型災害救援家

北海道南西沖地震以降の国内、国外の災害現場において救援・復旧・復興活動を行うNPO法人国際ボランティア学生協会理事。
昨年度までに、33都道府県86市区町村、計233回の活動を行い、延べ11,120人の若い力で被災地での家屋の片づけや泥の撤去、避難所支援などを実施。
平時には、地域防災や危機対応に関する講演やワークショップの運営、応急救命講習の普及に努めている。
国士舘大学防災・救急救助総合研究所非常勤研究員、世田谷区防災会議専門部会員、ちよだボランティアセンター運営委員、せたがや防災NPOアクション代表、IVUSA危機対応研究所所長、その他災害VC運営委員、災害NPOネットワークメンバー等 


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