ゆるぼうvol.005 避けられない災害「台風」 【Youth for the Resilience】


▶屋根に穴をあける風台風


三浦「水害を引き起こすものの一つに台風もあると思います。台風も事前に備えられる災害の一つかと思いますが、備えの形としては昨日お話いいただいた大雨に対するものと同じと考えてよいのでしょうか?」


宮さん「台風の進路予測はかなり確度が高いし、3日前の予報はほぼ当たるから、そういった面で言えば、タイムラインで対応できる災害と言えるね。ただ、雨台風の場合ね。去年の房総半島台風覚えている?」
 ▷減災コラムVol.001 台風15号(令和元年房総半島台風)被災地で感じたこと①


三浦「はい。被災した千葉県に災害救援活動にも行きましたが、暴風による被害がこれまでの台風と比べてひどかった記憶があります」


宮さん「雨も降ったけど、いわゆる”風台風”だったよね。しかも、42年ぶりに台風に名前がついたよね」


三浦「あーたしかにそうでした!その後に起きた東日本台風(19号)の方が印象に強くて忘れがちですけど、それだけ甚大な被害を出した災害でしたもんね、、」


宮さん「現地に行って感じたのは、”どこに逃げれば安全なのか、台風が通過するまで分からない”ということ」


三浦「瓦が飛ばされるどころか、屋根ごともっていかれている家屋を見た時は衝撃でした。風でこんなに建物がやられるなんてイメージしていませんでした」


宮さん「雨台風などで洪水の場合、水が引いた後に床下や室内に流れ込んだ泥の掃除や除去と乾燥をマンパワーをかけてできる。一方で、風台風の屋根被害は、素人には手が出せない。業者を待っているうちに次の雨が降り、室内は雨漏りしカビが繁殖し住めなくなってしまう家屋は少なくない」


三浦「命が助かっても、生活する家がダメになってしまうんじゃ、復旧や復興につながらないですね」


宮さん「もう一つ去年の房総半島台風で忘れちゃいけないことは、大規模停電が起こり広範囲で復旧に時間がかかったこと」


三浦「猛暑日でクーラーが使えず、熱中症になってしまう避難者も多かったですね」


宮さん「そもそも台風は初夏から秋にくるもので、雨が降る日や暑い日が多い季節だから、屋根の損傷や電気が使えない状態であれば避けられない被害だよね」


三浦「本当にそうですね、そう考えると風台風に関しては”起きた後の被害拡大をどう防ぐか”という備えの視点が必要な災害と言えますね」


宮さん「長期の停電に備えたモバイルバッテリーや発電機、家屋の保険の中身を確認しておくこと、いざとなった時の疎開避難先を決めておくこと。これらを家族や親戚と共有しておくことで被災時の対応がスムーズにいくようになるかな」


三浦「かしこまりました。そう言えば、風の災害と言うと竜巻もありますよね。次回は竜巻災害の話をしましょう!」



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▶『Youth for the Resilience』とは
東日本大震災から10年となる今、私たち若者が自らの大切なものを守るための「備え」と「行動」を身につけることを目的とした「若者の災害対応力向上キャンペーン」です!
「#Y4R」

▶『ゆるぼう(ゆる防災)』とは
Y4Rキャンペーンの取り組みの一つで、 「調べれば分かるけど、そこまでじゃない話」をコンセプトに、事務局の宮さんと三浦が防災・減災に関する様々なテーマについて話し合うシリーズです!
今後も「防災袋に入れておくべきものは?」「避難生活時に気をつけるべきことは?」などなどのテーマを予定しています!

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私達一人ひとりが取るべき避難行動は生活圏・居住環境によって異なります。
この災害対応力レクチャーでは、IVUSA職員の宮﨑が、実際にあなたが暮らす地域や居住環境で必要な災害への備え、被災時行動をレクチャーします!
希望する人は会員ページ内の災害対応力レクチャーエントリーページからエントリーをお願いいたします!  


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事務局 三浦 慎爾
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