▶「5」にあがる前に
三浦「昨日に引き続き水害の話です。ハザードマップを確認すれば、自分の居住地が抱える水害リスクが分かることを教えていただきました。水害の恐れがある地域に暮らしている人はどう行動すればいいのでしょうか?」
宮さん「地震と違って事前に予測できる災害の一つだから、まずは自治体から発せられる避難情報を正確に受け取れるようになっておくことだね」
三浦「確かにそうですね。ただ、避難勧告だったり 大雨特別警報だったり色々な言葉で注意喚起されても正直分かりにくいなと思うこともあります」
宮さん「警戒レベルで示される場合もあるよね。例えば、警戒レベル5ってどんな状態のことを指しているか知ってる?」
三浦「警戒レベル5の状態は”すでに災害が起きている状態”。そのタイミングで逃げようと思ってもすでに手遅れ、みたいなものだと思っています」
宮さん「その通り。警戒レベルっていうのは、市民に取ってほしい行動を段階別に示したもので、以下のように分けられている」
①心の準備
②避難の準備
③高齢者・乳幼児は避難開始
④全員避難
⑤命を守る行動を取る(災害が起きている状態)
▶ゴムボートに乗らないために
宮さん「水害時に救助隊に助けられて、ゴムボートで移動している映像がニュースとかでも見ることがあると思うけど、あれって避難だと思う?」
三浦「その聞き方ですと、避難じゃないということですか?」
宮さん「あれは”脱出”だよね。警戒レベル5だと災害が起きている状態だから、そのタイミングではもう避難行動にはならない。だから、いわゆる”命を守る行動”をするしかない。この行動を避難だと思っている内は、水害での死者はなくならないだろうね」
三浦「脱出が成功するのは映画の世界だけですよね。水害から逃げおくれないためにも、自分がいつどう行動するかを決めておくマイタイムラインを作っておくべきって聞きます」
宮さん「ここ数年で、降雨予測もだいぶ正確になってきているから、自分の住む地域がどういった状況におかれるかが分かる。だから情報を得ておけば雨が降る前に避難することができるし、行動し遅れないためにもマイタイムラインでいつ自分が何をはじめるかを決めておく必要があるね」
三浦「地震と違って被災する前に十分な準備ができるという意味で、安全に避難できる災害とも言えるわけですね」
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▶『Youth for the Resilience』とは
東日本大震災から10年となる今、私たち若者が自らの大切なものを守るための「備え」と「行動」を身につけることを目的とした「若者の災害対応力向上キャンペーン」です!
「#Y4R」
▶『ゆるぼう(ゆる防災)』とは
Y4Rキャンペーンの取り組みの一つで、 「調べれば分かるけど、そこまでじゃない話」をコンセプトに、事務局の宮さんと三浦が防災・減災に関する様々なテーマについて話し合うシリーズです!
今後も「防災袋に入れておくべきものは?」「避難生活時に気をつけるべきことは?」などなどのテーマを予定しています!
▶会員向け災害対応力レクチャーのお知らせ
私達一人ひとりが取るべき避難行動は生活圏・居住環境によって異なります。
この災害対応力レクチャーでは、IVUSA職員の宮﨑が、実際にあなたが暮らす地域や居住環境で必要な災害への備え、被災時行動をレクチャーします!
希望する人は会員ページ内の災害対応力レクチャーエントリーページからエントリーをお願いいたします!
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事務局 三浦 慎爾
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