スポGOMIって知ってる?

こんにちは!厳しい暑さが続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。2020年の夏はオリンピックイヤーとして世界中が熱気に包まれ、別の意味で今よりもっとアツい夏になるはずでしたが、残念ながら延期となってしまいました。 


スポーツはいつも、人々に感動と勇気を与える素晴らしいものですよね。またオリンピックの開催にあたり、スポーツボランティアの存在も話題となりました。意外にも、ボランティアとスポーツは密接な関係にあるんです!


例えば、皆さんは「スポGOMI」という活動を知っていますか?
この活動は一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブが実施しているボランティアとスポーツを融合させた新しい活動です。


そこで今回はスポGOMIの活動と、この活動に携わる2つのクラブを紹介します!  



1. スポGOMIとは 

「ゴミ拾いはスポーツだ」 

スポGOMIはこのスローガンをもとに、予め定められたエリアで制限時間内にチームでゴミを拾い、そのゴミの量と質でポイントを競い合う活動です。従来のゴミ拾いに「スポーツ」の要素を加えることで、一種の競技へと変換させています。 


また、制限時間までにスタート地点に戻ってくる必要があるため、どのエリアでごみを拾うのか、どんなゴミを中心に拾うのかなどの戦略を考えなければなりません。各チームで作戦を立ててゴミ拾いを行うことで、チーム力も高まります。チームで力を合わせること、ゴミを拾い終えた時の達成感、負けた時の悔しさ、次は勝ちたいという気持ち。スポーツならでは感情が、競技者自身のゴミ拾いへの価値観を変えていきます!  



2. 普通のゴミ拾いとの違い 

普通のゴミ拾いは歩いていて偶然ゴミが見つかるという感じですよね。しかしスポGOMIでは自分から積極的にゴミを見つけに行きます!点数の高いゴミはどの辺に落ちているのかということを考えながら、チームとして一致団結してゴミ拾いに取り組みます。そしてなにより他のグループとの競争が生まれることで、耐久戦になりかねないゴミ拾いが何倍も楽しく感じられます。 


その一方で、楽しさを感じながらも、こんなにもゴミが落ちているのだという発見を通して環境保護に対する意識が高まり、環境について考える機会も作り出すことができます。最後の結果発表までワクワクしていられるゴミ拾いはきっとスポGOMIだけではないでしょうか。自主的にやるボランティアだからこそ、やっぱり楽しくできるほうがいいですよね。  



3. 東京越谷クラブの取り組み

越谷クラブは現在、一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブと連携しています。クラブ事業を行うなかで、ゴミ拾いをするならばスポGOMIとして実施できればと考え、クラブとしてのスポGOMIの活動が企画されました。 


また、子どもたちの参加も予定されていたので、ただゴミを拾うということだけでなく、「競争」や「スポーツ」といった要素が加わることでアイスブレイクにも繋がり、楽しく学べるゴミ拾いになるのではという思いもあったそうです。 


この活動の参加者に感想を聞いてみました!  


●埼玉越谷クラブ4年 清水麻由さん

それぞれが違う種類のゴミの袋を持っているので、ゴミを袋に入れる際に名前を呼んだり、作戦を立てるときに会話が生まれたりして、すぐにチームのメンバーと仲良くなることができました。ごみがたくさん落ちている場所を見つけた時には、みんなでテンションが上がって、一心不乱にゴミを拾ったのが印象的でした。  


●東京越谷クラブ4年 三崎礼菜さん 

私は運営側での参加となりましたが、参加者からは「楽しかった」「悔しい」「こんなにゴミって落ちているんだ」などという感想がありました。開会式や表彰式も行うため、運動会のような形で楽しめます。 


普段行われるゴミ拾いでは、一人で黙々と作業することが多いような気がします。スポGOMIの活動ではチーム一体となって、勝利のために全員でゴミを拾います。その雰囲気はまるで運動会のようで、とても懐かしく感じますよね。ゴミ拾いというどこか消極的に感じてしまいがちな活動に「競争」を加えることで、ゴミを見つけることへのプラスの意識を生み、老若男女問わず楽しめる活動になります。ゴミ拾いをゴミ拾いに感じさせないのがスポGOMIの面白さですね!  




4. 東京三崎町クラブの取り組み 

東京三崎町クラブは4年も前からスポGOMIとの関わりを持っている、スポGOMI歴が最も長いクラブです!そして、スポGOMIが大学と関わるきっかけとなったクラブです。 


クラブとしてスポGOMIを開催するだけでなく、一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブが主催する活動に参加したり、日本財団の海と日本プロジェクト「スポGOMI甲子園 全国大会」に連盟ボランティアとして携わったりと、様々な場面でスポGOMIと関わっている、いわばプロフェッショナルです。東京三崎町クラブには、活動内容がスポGOMIだと聞いて参加を決める学生もいるそうです。 こちらも参加者に感想をきいてみました! 


●東京三崎町クラブ4年 飯田真子さん

学生同士で真剣にゴミ拾いをするのも白熱して面白いし、西神田町会の方々と取り組むときは小さい子どもや高齢者の方々とも関われるから、また違った盛り上がりがあって、いろんな方々と話せるのが楽しいです。みんな冬でも汗かくくらい動いています。達成感を感じながら、飲み物を飲んで、雑談をしている時間が最高です。 



5. スポGOMIに込められた想い 

この活動にはいくつかのメッセージが込められています。 

◉改めて街を知り、人を知ること 

◉子どもたちを、ゴミを捨てない環境意識の高い子どもへと成長させること



 「ごみを見つけると嬉しい!でも本当はゴミなんて落ちていないほうがいい」

この相反する感情は参加者の中でモヤッとした違和感に変わり、その後の環境意識に大きな変化をもたらします。そしてその意識は、ゴミが落ちていないキレイな街づくりへと繋がります。  


私たちIVUSAは8月10日から9月19日の期間、「Youth for the Blue」のキャンペーンを実施します。


そして10月には関東では九十九里浜、関西では琵琶湖での清掃活動も予定されており、IVUSA全体で海ごみ問題について考えていきます。例年とは異なる活動にはなりますが、クラブごとに競い合うという点においては、スポGOMIと近い部分もあると思います。 


また事前の準備からクラブに任せられているため、クラブの団結力も向上するのではないでしょうか。今やっている取り組みをひと工夫するだけでより楽しいイベントに変わるかもしれない、その可能性を教えてくれるのがスポGOMIです。今考えていることにほんの少しアイデアを加えてみれば、それは今よりもっとワクワクすることに変わっていくかもしれません。


みんなでワクワクすることを考え続けていきましょう!ぜひ機会があればスポGOMIにも参加してみてくださいね~~! 




【この記事を書いた人】

マーケティング部 大阪東大阪クラブ3年 大國未優  

趣味はスポーツ観戦です。競技問わず、スポーツ全般大好きです。サッカーの日本代表戦を見に行きたいという幼い頃からの夢が昨年11月に叶い、幸せいっぱいでした。実はオリンピックのチケットも当選していて、女子サッカーの3位決定戦を見に行く予定でした。 

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