減災について語ってみた


5月19日にZOOMで減災について語り合う場所としてSalon de CMIという会を開いた。  


内容はIVUSA危機対応研究所の宮﨑猛志さん(通称宮さん)に災害に纏わるお題を4題頂き、学生がそのお題について語り合う。語り合ったのちに宮さんにお題の解説をして頂いたり、疑問に思ったことを質問したり学生で意見を出し合うというものである。


私はこの会を開くにあたって一つの不安があった。「ちゃんと盛り上がるんやろか?」と。というのも減災という言葉のイメージには、固い、真面目、立派、などガリ勉的な鬱陶しさが皆さんの中にあり、会が進むにつれ、「そこまでやるのしんどいわ!」っとなるのではないかと危惧していたからだ。 

しかし、私の不安は華麗に裏切られた。 まぁ~盛り上がること盛り上がること。(笑)  


特に盛り上がったお題がこちら。 



「避難訓練はどっち?」 

「避難することにあらかじめ備えてるから予防防災じゃね?」 

「いやいや、避難するってことが災害に対しての対応だから対応防災でしょ」

「あぁ~もう分からん!!時と場合による!」 

などと様々な意見が飛び交っていた。 


もし、その様子を傍から見れば、とても減災について語り合っているようには見えないだろう。 「宮の坂に出ててたあの子可愛いない?」 「可愛いけど、付き合うならあの子やな」 「あぁ~もう~!!一人になんか絞れん!!みんな可愛い!!」 という具合の会話をしている集団に見えると思う。そのぐらい盛り上がった。(笑) 


ちなみに、先ほどの話題の答えはこちら。


予防防災とは、いわゆる被害を受けないためにする備え

対応防災とは、被害を受けた後に対応するための備え


避難訓練は災害が起きても建物が壊れなかったり、津波の心配がなかったりすれば避難する必要がないことなので、対応防災である。  


学生一同、答えを聞いた時はとても感心、理解している様子だった。その様子を見て私は安堵感と少しの感動を覚えた。 図だけ見れば、眠気を誘いそうなものだ。一方通行にこの図を解説されたら、一溜りも無いだろう。(笑) 

しかし、学生同士で構えることなく話し合った後にこの図の解説を聞くと、スッと頭に入ってきた。 体感としては「みんなと楽しく喋っていたら、いつの間にか賢くなってる!」といった感じ。 


こんな調子で2時間半ほど喋り倒した。後半は話が脱線に脱線を繰り返し、ヨーロッパと日本の自治の違いにまで話が及んだ。(笑) 


そんな感じで不安であったSalon de CMIは大変盛り上がった形で終えることが出来た。参加してくれた学生の楽しそうな笑顔を見れてとても嬉しかった。 が、正直にいうと私は初対面の人と話せたことが一番嬉しかった。 


ZOOM飲み会など会えない状況下でも人とコミュニケーションを取ることは出来ているが、初対面の人と話す機会は無かった。そもそも、初対面の人といきなりZOOMで話すことは中々ハードルが高い。(私はZOOMで合コンしている人は勇者だと思っている) 


そんな状況下でこの様な会を開催し、初対面の方と楽しい時間を過ごせたことに嬉しさを覚えると共に、早く直接会ってやりたいなと思った。 

Salon de CMIはこれから定期的に開催するので減災に興味がある人は勿論、人と喋りたくてウズウズしている人も是非遊びに来て欲しい。 




【この記事を書いた人】

28期減災ファクトリー東日本工場長 飯島祐太郎  

減災・防災に興味があった訳ではないにも関わらず、YouTubeリーダーの打診と勘違いをして就任。今では卒論のテーマを防災教育にするほどに成長。今後に期待して欲しいとのこと。 家で好きな場所はトイレ。  


28期減災ファクトリー西日本工場長 横谷 謙太朗 

1年生時に災害救援活動に参加し、その現場での経験から防災・減災に目覚める。その後、防災士の資格を取得したほか、クラブでの減災事業の実施などに取り組んできた。 好きな歌手誰?と聞かれた時に本当はスガシカオだが、それではハネないのでKing Gnu と答えがち。



※減災ファクトリーとは 

①減災についての知識を持つ人をどんどん生み出していく場 

②子ども向け防災プログラム実施を形にしていく製作所 

 という2つのメッセージが込められたチームです。 

様々なコンテンツやイベントを設置しながら、“減災”の考えと行動の普及を目指して活動しています。  

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