人事をしている卒業生に聞いてみた その2


IVUSAでは活動や研修などを通して、会員一人ひとりが社会に出てから必要とされるスキルや知識を身につけることを目指しています。


では、実際にIVUSAでの経験は社会に出てから、そしてその前の就職活動でどの程度役に立っているのでしょうか?IVUSAのOB・OGで特に人事にかかわっている(かかわった経験がある)方々にシリーズでインタビューしていきます。

2人目は、立命館大学OBが続きますが、大手不動産管理会社に勤務される三宅佑弥さん(24期)です。  


Q.現在の仕事内容を教えてください。 

まさに新卒採用をやっている真っ只中です。具体的には、メディア媒体へ出稿、合同説明会への参加、入社希望者との面談と入社までの合意形成と、1から10まで全部やります。最近では、こちらから学生にオファーする逆求人も始めました。  


Q.面接されてみて、今どきの学生の印象はどうですか? 

私自身は人事に来て半年くらいなのですが、先輩の話も聞くと「跳ねる学生(バイタリティのある学生)」が少なくなってきている一歩、堅実なルートがあって、それに乗って地道にやってきましたという「いい子」が多い印象ですね。 


あとは、「ただ安定的に、ホワイトな環境で働きたいという人」と、「自分の将来まで考えて合理的に今何が必要かを判断している人」の二極化している感じがします。  


Q.IVUSAでの経験は就職活動で役に立ちましたか?(どのように役に立ちましたか?) 

最初はあまりIVUSAの話はしませんでした。というのは、「IVUSAやってきた人」という先入観で見られるのを避けたかったからです。 


確かに、IVUSAの組織やプロジェクトの数や規模の大きさを出せば、ファーストステップとしては売れると思います。ですが、運営が実際にどのように行われていたのか(例えば、お金はどこから持ってきて、そのお金の使い方がどの程度適切だったのか…など)を掘り下げられた時に、答えられないと厳しいですよね。 それだと、ガンガン営業かけていくようなスタイルには向いているかもしれませんが、ソリューションを提案するような仕事だと難しいと判断されるかもしれません。  


Q.社会に出てからIVUSAでの経験が役に立ったことはありましたか?(それはどのようなことですか?) 

私は新卒でベンチャー的な部署に配属されました。当然、組織としてもノウハウや経験の蓄積がない中で、現場スタッフを採用したり、研修プログラムを考えたり、会議のアジェンダ(議題)を設定したり、人前でレクチャーしたり、予算配分を考えたり、とありとあらゆることをしました。


そこでは、実際IVUSAでのやってきたことがダイレクトに活きたと思いますし、逆に最後の方の面接の中でIVUSAの経験を話していたので、それを見て配属されたのかなとも思います(ウチの会社はじっくりと面接をするのが特徴なので)。


(学生時代の1枚)  


Q.IVUSAの学生へのアドバイスをお願いします(特に就活において) 

特にIVUSAを頑張っているメンバーに対して言いたいのは、とりあえず目の前にがむしゃらにやるのはやめた方がいいということです。 

一歩引いて、自分のやっていることが全体の中でどのような意味を持つのかをちゃんとふり返ることをしないと、先ほども言いましたが、「あなたの頑張っていたNPO全体の運営はどうなっているの?」と突っ込まれて終わりです。 


IVUSAを頑張ってきた人は、その経験値が自信になるのはいいのですが、IVUSAでのやり方が固定観念のようになってしまうケースも聞きます。新卒なのに既卒(転職)のような感覚になっているんじゃないでしょうか(笑)入社したらIVUSAでの経験を、いい意味で一旦はリセットした方がいいかもしれませんよ。  

あとはIVUSA以外のこともしっかりとしてください。学業や自分の人生について、ちゃんと話せるようにしましょう。 


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