IVUSA TIMESの元編集長にインタビュー!知られざる編集の裏側とは…?

マーケティング室室長の小島萌美です!いよいよ今回で27期は最後の配信となりました。最後までお付き合いくださいね。  


さて、皆さんは、IVUSA TIMESをご存じですか?今回は、いつもいろんなIVUSA学生にスポットライトをあて記事を出してくれているIVUSA TIMESさんに逆にスポットライトをあて、編集の裏側を探ってみたいと思います!インタビューさせていただいたのは、元編集長の髙橋諒さんです。




―最初に、自己紹介お願いします。 

神奈川白楽クラブ4年の高橋諒と申します。よろしくお願いします。 


―では、IVUSATIMESに入ったきっかけを教えてください。 

そうだね、入ったのは1年生の2月で、それまでは存在を知らなかったんですけど、当時仲良かった3年生のクラブの先輩からTIMESやらないかと急に電話がかかってきて、1時間くらい話してくれたんだよね。最初は、あまり興味なくて少し考えますって言ったんだ。でも、熱烈に語ってくれたのもあり、やってみてもいいかなと思って入りました。 


TIMESは、本部広報部にもどこにも属していないから自由にやれるし、自分の好きな記事を書ける。また、普段ではなかなか会えないプロマネとかやってる人に話を聞けるってとこに魅力を感じたんだ。 


―なるほど。リーダーや役員などしてる方に直接深い話を聞けるっていうのは面白いですよね。4年間タイムズを続けてきたということで、やりがいや楽しさはどこにありましたか? 

一つ目に、人の深いところまで話を聞けて興味深かったというのはあったな。最初に記事を書いたとき、仲良いクラブの先輩だったんだけど、その先輩の知らないところまで深く知れた、本音をきけたというか、その人が考えている哲学的なところを知れて面白かったんだよね。 


二つ目は、当時のタイムズのアットホームな雰囲気がすごく良くて。渋谷のカフェでミーティングをしたり、他となんか違うなって思うこともあって、センスが良かった人がすごく多かった気がしたり。そんな人たちとやれる環境が好きだった。 


最後に、これが一番やりがいを感じるところなんだけど、編集をしてるときがすごく楽しい。僕は絵を書いたり、物を作ったりするのが結構好きで、それと同じで一つの記事を作り上げていく感覚がすごく好きだった。それがなかったらこんなに続けられなかったな。IVUSA内はもちろん、カウンターパートの方にも見られたりする方、失礼な書き方にならないように気を付けてるね。 



 (TIMES取材をする髙橋さん) 


―編集をするにあたって、編集力はどうやって身に着けたの? 

数こなすしかないと思う。でも、ただ単にやってるだけじゃ、上達しないと思うんだ。やっぱり自分で努力する、考えてやらないとあがらないとだめだと思う。例えば、他の編集されている記事とか、プロが編集した記事みたり、本とか雑誌とかでどういう編集してるのかとかを調べたり。 


あとは、キャッチコピーとか強い言葉を作るときにどうするかとか、そういうのを勉強して取り入れてみたり、試行錯誤したりして、記事を制作する。かなり時間はかかるんだけどね、でも自分で考えてやらないとうまくいかないと思う。あとは、あの記事良かったよとか、ツイッターとかで「いいね!」やリツイートがたくさんあると嬉しくなるね。  


―すごいなぁ。やっぱり考えて試行錯誤して自分のものにしていくのって大事なんだね。きっとかなりの時間をかけて制作してると思うけど、一つの記事を出すのにどのくらい時間をかけているの? 

時と場合によるけど、編集だけでも10時間くらいはかかるかな。録音したものを文字おこしして、何度か修正をかけ直して出すからね。自分の知らないこと、例えば、フェアトレードの松村君の取材をしたときは、(第93回「きっかけを与えてくれる場所」松村航平さん)僕がフェアトレードに全然詳しくなくて、まずは図書館で本借りて、知識を得るよう準備をしたな。知識がないと質問もできないし、深いところまで聞き出せないからね。  


―事前準備で記事の完成度も変わってくるんだね。TIMESをやってきて、大変だったことはある?  

後輩が育成って難しいなって思う。結構ひとりで抱えちゃうタイプだからな。編集長をしてた時、あれこれ指示するのも、「お前口だけじゃん」とはならないように心がけてたつもりなんだけど、言わなきゃいけない立場だと、指摘したのがきっかけで関係が崩れてしまったこともある。  


編集は自分の中ではあまり苦にならないんですよ、何時間とかかけてても。ただ、閲覧数やツイッターの反応が伸びない時は、なにが悪かったのかなって悲しくなるね。やっぱり、反応があると嬉しい。 




 ―人のマネジメントって難しいよね。では、今まで取材した中で印象に残ったものはある?  

そうだね、やっぱり最近だと、第107回の小島さんの記事かな。(第107回「教育現場」小島萌美さん)僕が担当する最後の記事だったから、今までの集大成でもあった。記事を出した後、ある後輩から連絡がきて、「どうしたらそんなに人の考えを引き出せるんですか」って褒められて、嬉しかったんだ。自分の成長も少し感じられたかな。


良い意味でも悪い意味でも印象的なのは、僕が2年生のとき取材したある先輩に、記事出すの遅いって怒られたんだ。(第76回「可能性が広がる場所」佐藤良賢さん)そこで、ハッとしてね、そこからは早めに出そうと心がけるようになった。  


その先輩にインタビューしたことで、自分が少し変わったことが他にもあって。

僕は1年生のときに、九十九里と関川に行ったんだけど、あまりやりがいというか感じられなくて、みんなが感動して笑ったり泣いたりしてるのを見て、嫉妬かもしれないけどすごく冷めた目で見ちゃってたことがあるのね。 それを自分としてもなんとかしたいと思って、どうせ行くならみんなと同じ気持ちを分かち合いたいって思って、聞いてみたの。


「どうしたら、活動終わりに泣けるんですか」って。そしたら、「勉強会とかちゃんと行ってる?」って聞かれて、そういえば勉強会2回のうち1回行けばいいやみたいな感じだったなとか思って。「そういうところだと思う、真剣になり切れてないから、結果も中途半端に終わっちゃうんじゃない?事前から真剣にやってたら、感動もできると思うよ」と。この言葉が人生を変えてくれたなって今では思う。そこで、一転して2年生の春に西伊豆と東日本と頑張ってやったら、メンバーにも恵まれてすごく楽しかったんだ。そこから、IVUSAが面白くなったんだ。活動本気でやれって言われて、西伊豆が考える活動で、考えることが好きになった。 


TIMESで取材する人って、プロマネとか幹部とか役職についてる人が多いんだけど、そういう人って経験上やっぱり人としても立派な人が多いなって思うことが多くて、そこからたくさん学べることは多かった。僕も取材の経験を積んでいく中で、プロジェクトでも違う角度から意見が言えるねって言ってもらうようになって、自分の視点が広くなった感覚はあるな。 


(取材後、意識が変わり好きになった西伊豆の活動) 


―ちなみに、4月から就職されるじゃないですか、それは、今までの経験にも関連する仕事なんですか?  

少しは関連してるかも。僕は、すぐに就職はせず、大学院に進んで哲学の分野を専攻することに決めたんだ。TIMESでいろんな人の話を聞いてて、人それぞれ考えている哲学的なものをもっと研究したいなって思って。大学院は社会人で働きながらでも通えるから、必ずしもそのまま行かなくてもいいとは思うんだけど、今の熱量が覚めちゃうのかなって思って、今突きとめたいものがあるからこの2年間その道を選んだんだ。 


 ―なるほど。IVUSAをやってて良かったなって思ったことはなにかある? 

いろんな人と会えたことは大きいかな。TIMES編集しててもみんな言うから真実なんだろうね(笑)人と会うだけ、視野が広がる。考えるのは他のサークルでもできると思うけど、人をまとめたり、マネジメントしたり、IVUSAの場合はみんなリーダーになりうると思うから、そういった経験できるのは良いと思うな。IVUSAの場合は、先輩がちゃんと面倒を見てくれるしね。 


―では、1年生の自分と今の自分を比べて変わったなって思うことはある?  

1年生の時とは、別人格になってるかも。大学が法学部で、人の心が失われる気はした。 大学入って、全てプラスプラスってありえないと思うんだ。半分はマイナス。スキルはついたかもだけど、なにかを失ってる。でもそれが成長だと思う。何かを得るために、何かを捨てるってこと。でも、だからこそ、選択って大事になるのかもね。 


(IVUSA TIMESのメンバー)  


―何かを得るために何かを捨てる。いや、これはすごく心に刺さったなぁ。これからの自分の選択にも責任を持つ必要があるなと思いました。最後に、TIMESの魅力を、読者側と作者側で教えてください!  

まず、読者にとっての魅力は、動画にはない文字の質感を感じられるところかなと思ってる。動画はインパクトがあると思うけど、TIMESは声を文字にしていくんだよね。そこに、文字にしか表せない人の感情とか考え方など、細かい緻密な部分を感じられるのが良さだと思う。すっきりした文章でストレスなく読めるように出してるつもりではあるので、小さな文庫を読むような感覚で質感、肌感を味わってほしい。読んでもらえるように構成とか写真とかを工夫しているから、そこに着目して読んでほしいな。 


作者側としては、スポットライトをあてるところに魅力があると思う。幹部やプロマネなど経験した人に直接話を聞き出せるのも面白いし、声から形をつくっていく、表現していくところが魅力だと思う。だけど、今年から始まった、WEB版のWE DO MOREを読んだときに、「あ、やばい、面白いな」って意識し始めた。最近の良い刺激だね(笑) 


ちなみに、TIMESメンバーは、今関西がいないんだよね。関西に支部作りたいなって思っているから、関西の人を募集してます! 


 ―今後のTIMESにも期待ですね!ありがとうございました。 


インタビューしてみて 以前、高橋さんにTIMESに取材していただいたのをきっかけに、今回は逆に取材させていただきました。一つの記事を完成させるのにこれだけの時間をかけて制作しているのを知り、改めて感激しました。 言葉の一つひとつに重みがあり、ほかのことでも同じようなことが言える部分もあったと思います。私自身も取材をしてみていろいろ考えることができました。 


【この記事を書いた人】 


マーケティング室 室長 東京砧クラブ4年小島萌美 

 27期も終わりが近づき、28期の幕会明けですね! WEB版WE DO MOREを読んでくださった皆様、ありがとうございました。私自身はもう卒業ですが、今後もWEB版WE DO MOREはさらに進化し続け、いろんな「知る」を提供していく予定です。ぜひお楽しみに!       

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