こんにちは!マーケティング室の室長をしています、東京砧クラブ4年小島萌美です。
27期、春プロが始まってますね! 笑いと涙と、きっとたくさんの感動の物語が生まれていることでしょう。
さてさて、「今回はお金や時間に余裕がなくて、活動参加は厳しかったよ」というあなた!必見です! 今回は、ミツバチをテーマにした、身近にできる環境保全について考えていきたいと思います。
◆お品書き◆
1.世界中でミツバチが大量死!その原因は?
2.ミツバチと作物の関係性・農薬大国日本
3.ネオニコチノイド、人への影響!
4.まとめ
1.世界中でミツバチが大量死!その原因は?
そもそもなんでミツバチかって?
私の実家、実はミツバチを飼っていて。養蜂業を営んでいるんです。 養蜂業と共に、有機栽培で米や野菜を作っています。 無農薬のため、虫はたくさんつくんですよね、そんなこんなで昔から虫は友だちです。 そんな自然豊かなところで育ち、平和主義で基本的に穏やか。
その一方、温室のビニールハウス育ちと見せかけ、嵐の中生き残ったニンジンのような頑固さを持ち合わせた、そんな私がお届けいたします。
さて、本題に入りましょう。
今回は、ミツバチの大量死から、その背景にある環境問題についておもしろおかしく(?)取り上げていきたいと思います!
世界中でミツバチの大量死や大量失踪、個体数の減少が報告されはじめ、約20年が経ちました。この現象を「蜂群崩壊症候群(CCD)」といいます。CCDの原因としては、ダニやウイルス、地球温暖化などさまざまな要因があげられてきましたが、2012年、ネオニコチノイド系農薬がミツバチ大量死の直接的原因であることが科学的に証明されました。
原因はコイツだった!≪≪≪ネオニコチノイド系農薬≫≫≫
ハチが巣に戻れなくなったのは、ネオニコチノイド系農薬が成虫の脳・神経系を直撃し、方向感覚や帰巣本能を侵したからではないか、また、汚染された花粉や蜜を食べた幼虫の生育に悪影響を与えたのではないかとされています。さらに、ネオニコチノイド系農薬をあびることによってハチの免疫力が低下し、ダニやウイルスへの抵抗力を失ったのではないかと指摘する論文も発表されました。
それらを受けてEUは、2013年末より3種類のネオニコチノイド系農薬の使用を斬定的に禁止し、2018年5月には全面使用禁止を決定しました。しかし、日本では未だに規制がありません、、なんとも遅れている…!
国の規制が遅れる中、全国各地でミツバチだけでなく、スズメなどの野鳥や他の昆虫類が次々と姿を消しているとの声が聞こえています。ますます進む生物多様性の喪失に、この農薬が拍車をかけている可能性が考えられますね。
2.ミツバチと作物の関係性・農薬大国日本
自然界では被子植物(花の咲く植物)のほとんどが野生のミツバチをはじめ、チョウやガなどのポリネーター(花粉分解者)に頼って種子を作り、次世代に残しています。つまり、ポリネーターは受粉によって植物の多様性を維持し、森林や里山などを豊かで安定した生態系にする役目を果たしているんですね!
また、世界の作物生産量の35%はこうしたポリネーターの受粉によるものです。日本の農業では、イチゴやブドウなどの果物やトマト、ナスなどの野菜(果菜類)の果実を実らせるための受粉を、主としてミツバチに依存しています。万が一、ミツバチがいなくなれば農業は破滅的な被害を受けることになりますね…。もちろん、美味しい蜂蜜や、健康に良いローヤルゼリー、プロポリスなども食卓から消えてしまう…!!
しかし、ネオニコチノイドの国内出荷量は年々増加しており、最近20年間で約3倍に増えました。その用途は、農業、林業、家庭用(殺虫剤、シロアリ駆除等)など私たちの生活全般に広がり、未だに多用されている有機リン系農薬と複合汚染を起こしています。
果物、野菜、茶などの農作物には、私たちが体内に摂取しても安全なように農薬の残留基準が厚生労働省によって定められています。しかし、その残留基準値は、米国と比べると最高で14倍、EUと比べると最高で600倍も高いのです!
なーんと緩すぎる!日本の残留農薬基準!!
これには、日本の農薬使用量が欧米より格段に多いため、欧米の基準値まで下げられないことが原因の一つとして考えられますね。
↑単位面積当たり農薬使用量と自閉症など発達障害の有病率
3.ネオニコチノイド、人への影響!
ネオニコチノイドは、農業や林業で使われているのほか、家庭用の殺虫剤などにも含まれています。 虫を殺すものが、人間に全く影響しないなんてこと、なかなかないですよね。
□生活にあふれるネオニコチノイド
家庭用の殺虫剤にも、実はネオニコチノイド使用されていました…!
「アリの巣コロリ」「コバエとり」、ペットのノミとりなど…
農薬が原因の一つとされている子どもの病気や障害は数多くあります。 近年増加している自閉症、ADHD、学習障害などの発達障害や知能(IQ)の低下、作業記憶の障害などを含め、農薬が脳の大切な働き(高次機能)の発達を障害し、さまざまな行動異常を起こすことが最近の研究で明らかになってきました。
近年多く見られるようになった、子どもの発達障害やアレルギーの急増、成人の精神疾患の増加に、これらの農薬の汚染が関与している可能性が指摘されています。害虫を殺すだけのつもりが、人間にまでその影響が及び始めています。 農薬には、環境ホルモン作用を示すものが多く、EUではすでに使用されていないのに、日本では使用され続けているものも多くあります。世界でも単位面積あたりの農薬使用がとびぬけて高い日本、このままでよいのでしょうか…
↑農薬による子どもへの影響
4.まとめ
ミツバチの減少、そこから見えてくる人間の自然破壊。一つのものが、環境から人にまで、さまざまな社会問題へ影響しているように思いました。根本にある原因を探り、それをなくしていく取り組みや、そういった意識を持つことも大事ですね。 自身の健康のためにも、できるだけ無農薬の食品を選び、また、室内で殺虫剤を使用しないようにする、それも一つの社会問題に対してできることかもしれません。
「知る」こと、そして、自分で「選ぶ」こと。一人ひとりの選択で、将来も変わってくるかもしれませんね。
【ミツバチ豆知識】
ミツバチといえば、ハチミツ!ローヤルゼリー!プロポリス!
美味しいのはもちろんのこと、美容にも効果抜群☆
健康食品としても注目されており、殺菌効果が高い! インフルエンザやコロナウイルスなど流行る中、ハチミツ等で免疫力を高めて、冬を乗り切りましょう!!
【この記事を書いた人】
マーケティング室 室長 東京砧クラブ4年小島萌美
IVUSAでは、新潟県長岡市栃尾地域での活動に多く携わってきました。
実家は、こう見えて横浜にあるんですよ(^^
この一年、例年よりもよく食べた結果、体の重さを感じ始め、最近エアロビをしにジムに通い始めました。楽しく、体力つけたいですね!
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