「就活に役立つかも」そんな軽い気持ちで始めたIVUSA。だけど、初めての現場で出会ったのは、想像もしなかった熱量。迷いながら手探りで進んできた田中さんが、気づいたこと、変わったこと、そして今、大切にしていることとは?
==お話を聞いた人==
運営本部 部長 田中偉郷さん(近畿大学4年)
初プロで感じた「主体的に動く」ことの重要性
── IVUSAとの出会いについて教えてください。
大学1年の4月、友達とサークル探しをしていたときですね。最初は「就活のこととか考えたら学生団体とかボランティアもいいかも」って軽い気持ちで。正直、授業の情報とかもゲットできたらいいなみたいな下心もありました(笑)。
でも実際に活動に参加してみたら、自分のイメージと全然違って。大人の人が計画を立てて、学生が言われたことをやるだけだと思っていたんですけど、事前準備から全部学生がやるんだって知って、めっちゃ衝撃を受けました。
── 初めて参加したプロジェクトはどうでしたか?
初めて行ったプロジェクトは東日本大震災の支援活動だったんですけど、正直叩き潰されましたね。周りの熱量が凄すぎて、「この熱量を超えていかなあかんのか」って圧倒されたんです。
あと、活動に対して主体的に指示を出せる人を見たときに、「こういう人が社会で成功する人なんかな」って勝手に想像したりもして。
だからこそ、今のうちにIVUSAで練習しとけば、社会人になったときに、受験戦争を勝ち抜いてきた人たちと同じスタートラインに立てるんじゃないかとも思ったんです。
「もっと人に頼ればよかった」プロマネやクラマネで学んだリーダーシップ
── クラブマネージャーやプロジェクトマネージャーを経験して、どんな気づきがありましたか?
一番痛感したのは「もっと人に頼るべきだった」ってことです。以前、プロジェクトマネージャーをやったときに、想定できないリスクが起きて、誰に頼っていいのかわからなくなってしまって。他の人には「もっと頼ったらいいのに」って思うのに、いざ自分の立場になると「ちょっと待って」ってなる。人に頼るのって本当に難しいですよね。
── 幹部に立候補した理由を教えてください。
クラブマネージャーの経験を通して、もっとIVUSAの根幹に関わりたいと思ったのが一つ。もう一つは、IVUSA自体の課題に着手したいと思ったんです。
自分も1年生のときはプロジェクトについてよく理解できてなかったんですよ。自分が感じてたってことは他にも感じている人がいるはず。年会費と入会費をわざわざ払ってIVUSAに入ってくれた仲間がちゃんと挑戦できるように、課題に対してもっと取り組んでいきたいって思ったんです。
── 運営本部として、どんなことをやりたいですか?
みんなが挑戦できる場を設けたいです。自分も挑戦できる場があるって体験できた身なので。存在を知らないとか、情報が届いてないとか、そういうもったいない状況をなくしたい。
運営本部なら、いろんなクラブに関われるし、多方面にアプローチできる。みんなが「これ見てみよう」「これ面白そうやな」って思ってもらえる環境を作り出したいです。
「これやっとけばよかった」じゃなくて「これに取り組んだけど無理やった」って思いたい
── 1年後、どんな自分でありたいですか?
「これやっとけばよかったな」じゃなくて、「これに取り組んだけど無理やったな」って思えたらいいなって。成功するか失敗するかは置いといて、自分のやりたいことを実践して終われたら。
もう昔の話ですが、宿題の締め切りに追われたとき、ズルして友達の答えを写して間に合わせたことがあるんです。でも、後になって思い返すと「とりあえず自分で解いてみればよかった」って。
だから、自分から行動していって、途中でたくさん失敗したり、つまずいたりするけど、最終的に「やってよかった」って思える自分でありたいですね。
── IVUSAはあなたにとってどんな存在ですか?
ジムみたいな存在ですね。筋トレのジムです(笑)。いろんなトレーニングマシンがあって、自分がやりたいようにできる場。昨日は60キロしか上げれなかったけど、今日は70キロに挑戦してみようかなみたいな。
自分は幼稚園から大学まで全部東大阪市で完結してて、似たような価値観の中で生きてきたけど、IVUSAでいろんな地方の学生と関わって、「自分とは全然違う価値観やな」とか「その考え方面白いな」って思うことがたくさんあったんです。だから、日本各地の仲間と一緒に挑戦していける場って貴重だなって。
挑戦すると、ときには筋肉痛になることもあるけど、そこから得られるものって絶対あると思うし。負荷に耐えられる訓練ができる環境って、なかなかないですよね。
── 最後に、これから幹部として大切にしたいことは?
役員全員に「役員やって挑戦できてよかったです」って言ってもらうことです。正直1年間役員やってみて「ほんまつらかった」って人もいるんですよ。でも、せっかく選挙で勇気出して前で演説してくれた、その一歩を踏み出してくれた大切なものを、ないがしろにはしたくない。みんなと一緒に橋を叩きまくって渡っていきたいです。
記事を書いた人
20期OG 筒木愛美
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