こんにちは。IVUSA関東事務局の三浦です。
世田谷にある宮坂事務所で、4月からスタートする子どもの学習支援事業をご紹介します!
この記事の流れ
▷世田谷区が抱える課題
▷イコカナの事業概要・役割
▷23日(水) トライアル実施レポート
▷運営メンバー募集
ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです!
世田谷区が抱える課題
人口95万人という非常に大きい自治体である世田谷区には、子どもの生活環境に関してどのような課題があるのでしょうか。本題に入る前に、平成30年度に区が実施した生活実態調査を見てみます。詳しい情報はリンク先をご参照ください。
調査結果から分かる主な状況
(子どもの生活実態調査結果概要版より引用)
●1割を越える小学5年生、中学2年生が経済的な理由による生活困難を抱えており、食や体験、学習、人間関係、健康面等で影響を受けている。
●支援サービスの利用意向があったが利用しなかった保護者が多い傾向にあり、生活が困窮するほどその割合は高い。
●様々な理由から経済的に困窮する子どもや保護者の姿が見えにくく、貧困が潜在化しているため、支援者が気づきの感度を高め、連携していくことが必要。●保護者自身が子ども期に経済的に困窮しており、現在も困窮しているという貧困の連鎖がある一方、子ども期は経済的に困窮していなかったが、現在は経済的に困窮している保護者がいる。
おおよそ皆さんが想定された通りではないでしょうか。
ここでは、2点目と3点目に書かれているような支援セクターが支援を必要としている人と繋がりにくいという点について、現場から見聞きしたケースをご紹介します。区内で子ども食堂を運営されている方が、以下のようなことをお話されていました。
「ちゃんとお小遣いをもらっており、コンビニで好きなお菓子を買えるような比較的余裕のある子ども達も子ども食堂を利用している状況があり、限られた資源が、必要としているご家庭に適切に届いているわけではない」
様々なご家庭が利用できる環境だからこそ、必要としている人も利用しやすいという側面はあるだろうと思います。一方で、全ての団体が必要十分な資源を持ち運営できているわけではない現状もあります。皆さんだったらこの課題に対しどうアプローチしますか?ぜひ一度考えてみてもらえると嬉しいです。
イコカナの事業概要・役割
イコカナは小学生を主な対象とした学習支援事業です。週に一度、夕方の時間帯を使って宿題や持参したドリル等のサポートを行ないます。
実施に際して、職員1名と学生スタッフ1名(最低)の複数人体制で安全管理に努めます。
世田谷区では、すでに多くの団体が子どもの生活支援、学習支援事業に取組んでいます。IVUSAが行なうイコカナは、関わりを持った子どもたちが「イコカナがあってよかった」と思える場づくりを目指し、地域で子どもを支えるセーフティネットの一つとして機能できればと考えています。また、普段の勉強や宿題のサポートを通じて、学習習慣の定着や学習のつまづき予防に努めることはもちろんですが、年齢が近い大学生が関わることを活かし、交流の中で子どもたちの自己肯定感を育むことにも貢献していきたいと考えています。
3月23日(水) トライアル実施レポート
4月からの本格スタートに向けて行なった、23日(水)のトライアルの様子をご紹介します。
基本的には宿題等の勉強サポートが主になりますが、今回は子どもたちと学生との初顔合わせということもあり、レクリエーション中心の内容となりました。
最初は緊張した面持ちだった子どもたちも、普段学校でしている遊びや好きな教科について話をしていると、段々と柔らかい表情に変わっていきました。
その他、名札の作成やお絵かきなどにも学生と協力して取組んでいました。
反省会の様子。
それぞれの子たちが苦手な教科は何か、そのためにどんなサポートができるか。勉強の時間と楽しむ時間をうまく分けるためにはどのような仕掛けが必要か、などなど来週以降に向けた振り返りも行ないました。
最後に
イコカナの運営メンバーを絶賛募集中です!
世田谷近隣に居住している学生が主な対象となりますが、興味のある人はぜひ自クラブのクラブマネージャーにご相談ください!ご連絡お待ちしています!
この記事を書いた人
事務局 三浦 慎爾
担当プロジェクトは長野県伊那谷環境保全活動、印旛沼クリーン大作戦、カンボジア教育支援活動です。世田谷区内での若者を起点にした多世代協働の仕組みづくりにも着手しています。
社会福祉士国家試験受験予定(23年2月)。
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