世界湖沼会議に参加した学生にインタビュー!

今回は、本部広報部員の加勢あかり(ぜり)と清沢奈緒(なお)が、先日開催された「第18回世界湖沼会議」に参加した大阪吹田クラブ4人にインタビューした様子をお届けします!!

第18回世界湖沼会議は2021年11月10日から12日までの3日間開催されました。

参加した4人のこれまでのことや想いなどをお届けいたします!


【聞き手】

東京多摩クラブ4年 ぜり

東京白山クラブ4年 なお

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ぜり:まずは自己紹介をお願いします!

はる大阪吹田クラブ3年の島田晴です。吹田クラブのマネージャーをしています!


はるか吹田クラブ3年の辻野遥香です。よろしくお願いします。


さとかれ吹田クラブ2年の佐藤華蓮といいます!IVUSAではよく「さとかれ」と呼ばれています。よろしくお願いします!



まゆ吹田クラブ2年の林真有です。よろしくお願いします!



●世界湖沼会議って?

ぜり世界湖沼会議」について私はTwitterを見て初めて知ったのですが、世界湖沼会議がどのようなものか詳しく教えてください。

はる:この会議は2年に一度開催される世界の湖沼関係者が一同に集まって湖沼に関する取り組みの事例を紹介する会議です。以前、私の3個上の先輩が茨城県で開かれた会議に参加しており、今年はメキシコで開催される予定でしたがコロナのためオンラインで発表しました。 セッションが細かく分かれていて、内容は「これです!」と決まっているというよりは湖沼に関係するものについてあまり制限をかけずに幅広く取り扱っている会議です。

さとかれ:世界50カ国、研究者は850名が参加していて、世界各地の市民団体や行政の方がいる大きい会議です。

ぜり:そんなに規模の大きい取り組みだったんですね!調べたところによると約40年前から開催されていて、自分たちが思っている以上にスケールの大きい会議でびっくりしました。


― なおどういう経緯でこの湖沼会議について知りましたか?

はるか:私はオオバナミズキンバイ除去活動の年間チームをサポートしてくださっているOBである中村俊哉さん(21期)から今回声をかけていただいた際に初めて知りました。

中村さんは滋賀県のMLGs*のつながりもある方で、滋賀県側から「IVUSAのメンバーにもMLGsの活動に出ていただけませんか」と活動の機会を与えていただいたという感じです。

*マザーレイクゴールズ(Mother Lake Goals, MLGs)は、「琵琶湖」を切り口とした2030年の持続可能社会へ向けた目標(ゴール)です。


●自分から一歩踏み出すことで殻を破る

― ぜり:参加しようと思ったきっかけって何ですか?

さとかれ:自分は将来、海外で生活し、海外で仕事をしてみたいという願望が元々ありました。この企画に参加し、英語を話す場に身を置くことによって自分の英語やスピーチの反省点も出てくる上に、活動をしながら意欲的に生の英語に触れる機会を設けられるのではないかと思ったことが直接の理由です。

また、取り組みを続けていくうちに年間チームにとっても環境のことを詳しく知っている立場の人間が増え、この活動に参加することで今より深い意見を出せるようになるのではないかと思い、この企画に参加しました。

まゆ:私はかれんさんからお声がけしていただいた際に、まだ自分がIVUSAに入り立てであるということもあって、自分が得意な分野でIVUSAに貢献できることやボランティアで何か携われることはないか探していました。

しかし、そうした機会を探しつつも受け身になっている現状があり、これからどうしようかと悩んでいる際に、このような会議があることを知りました。この活動に参加することで自分の中で何かが変わるのではないかと思ったことや、自分に挑戦の場を与えていただいたかれんさんとのご縁もあって…。まだIVUSAの活動自体にも積極的に参加できておらず、あまりIVUSAのことを理解しきれていないため不安もありつつでしたが、新しいことに挑戦し、自分から一歩踏み出すことで殻を破ることができるのではないかと思い、引き受けさせていただきました!



●IVUSAのこれまでを知ることから始めた

― なお:準備段階の中で特に苦労したことはありますか?

また、どのような経緯を踏まえて会議に臨んだか教えてください!

はるか:オオバナの活動のことは一年の夏プロで少し参加させていただいた程度の知識しかなく、まずは主にオオバナの活動について知る必要がありました。私のセッションは「オーラルプレゼンテーション」というセッションで、発表に加えて論文を書く必要がある形式のものだったので、何も知らない状態から論文とプレゼンテーションの発表用の資料の作成等を同時進行で進めなければならず、作業量が多くて大変でした。オオバナの活動はIVUSAで9年分の歴史があり、OBから聞いた9年分のお話をまとめつつ、オオバナについての他の論文を読み漁ったりする作業も苦労しました。

まゆ:私は総合司会なので準備期間に時間がかかることもなかったのですが、私自身がIVUSAの新人ということもあってIVUSAのことや滋賀県の環境、歴史など全てにおいての知識がなかったため、短時間でそれらの知識を吸収しなければならず、頭が「わー」ってなった時もありました。でも忙しすぎるということもなく、むしろ良い学びを得た機会だったのではないかなと思います。

はる:すごすぎません?? この間までIVUSAに入ってなくて、急に誘われて英語で世界の発表の場で司会したんですよ。

ぜり:これがIVUSAにちゃんと入って初めての活動なんだよね?すごいね!?

なお:史上初じゃない?



●世界という大きな舞台に立つ

― ぜり:実際に湖沼会議に参加してみてどうでしたか?

まゆ:今回IVUSAに入って初めての活動で、もちろん環境のことについてたくさん学べたことも良かったのですが、私の中で一番印象に残ったのは学生の熱意に刺激をもらったことです。大学生が環境のことについて未来のことを見据えて話していること、口だけでなく行動に出して動いていることをIVUSAに入って初めて知りましたね。こんな熱意を持って頑張る学生がいるんだなって…。私は今までそこまで考えて過ごしていなかったので(笑) そうした良い刺激を受けることができたのが良かったです。

はるか:「世界湖沼会議」という存在がまず分からない状態で気軽に飛び込んで挑戦してみたのですが、初めてそこでIVUSAとしての責任感を知りました。それまでの私はIVUSAに対して活動に参加するだけの姿勢だったのですが、関係者の方とのつながりや地域の環境団体の方、漁師さんなどがオオバナの活動やそれ以外のことに関しても地域の人がすごくIVUSAに期待してくださっていることを改めて実感しました。

さとかれ:私も事前準備をメインに関わらせていただいたのですが、その際に年間チームの先輩方にはすごく助けていただきました。進捗を丁寧に確認していただいたり、ポスターに関してもアドバイスをくださったりなど、様々な場面で支えていただいたことが嬉しかったです。皆さんからの協力がなければ確実に達成できなかったこれだけの企画を通して、仲間と協力して一つのことをやり遂げる大切さを感じたのと、そこで助けていただいたこと、吸収したことなどを自分も後輩たちに伝えていきたいですね。

はる:自分のことに関して言うと今回は力試しの意味があって、世界に向けた大きな舞台に立って発表をすることで自分がどれだけやれるのかという意気込みはありましたが、実際は時間が無くバタバタしていて「まだまだだな自分」ということを実感させられました。世界に向けて自分達の取り組みを発信する機会をいただけることはありがたいと思ったのと同時に、学生が発表をすることにも何か大きな意義があるのではないかなと思いました。

発表を終えてからもQ&Aがあったのですが、そこで海外の専門家の方から「学生さんがこれだけ頑張っているのはすごいね」と言ってくださって、学生という立場にも改めて意味があるのではないかと強く感じさせられました。今後は自分が4年生として皆を引き継ぐ立場になるので、環境問題のことも含めて一個一個の活動を丁寧に皆に伝えていかなければならないなと思います。

なお:どの活動も楽しんで参加していけると良いですね。



●幅広い視野で環境問題に関わりたい

― なお今後どのようにIVUSAと向き合っていきたいか教えてください。

さとかれ:私は今「MLGS ワークショップ」という SDGsの琵琶湖版のワークショップで、MLGsというゴールに向けて学生ができることは何かということを発案するのですが、その中で私が立案した企画が一位をいただいため、その企画を実現していこうと滋賀県庁の方を含め様々な関係者の方と今動いています。

もともとはるさんが企画して下さったこのワークショップに参加して、自分が考えたものが「やろう」と言われて様々な人に受け入れて頂いている状況があるので、今考えている企画を絶対に実現させるために頑張りたいと思っています。

そのためにも世界湖沼会議で培った経験やそ苦労したことなどが活かせるのではないかと思うので、その努力の過程で学んだことを活かして絶対に企画を成功させたいです。

また、今考えている企画は子ども向けに環境保護の大切さを教えていくというものなので、IVUSAの魅力とともに、子どもに環境について発信していけたら良いなと思っています。

はるか:コロナが収まってきて来年から対面の活動も増えるのかなと思うので、オオバナの活動もプロジェクト自体は一回しか行ったことがないため、大規模な活動に参加してみたいと思うのと、年間チームに入ったのでこれからもオオバナの活動やオオバナから発展した問題など幅広い視野で環境問題に関わっていきたいです。

まゆ:私はまだIVUSAとしての基本的な活動をあまり知らないため、話を聞くだけでなく自分の目で見るためにも様々な活動に参加していきたいと思います。今まで受け身だったこともあるので、環境問題などに対して自分から積極的に向き合っていこうと思います!

はる:環境問題はオオバナの活動がせっかく大きくあるので、コロナも収まってきて、まぁどんな風になるかまだ分からないけど…(笑)今後何十人ではなく今以上に大きな規模で活動して、現場の面白さや現地の困っている人を直接知ることもできるほか、環境問題の大変さを知ることもできるのでこうしたプロジェクトを頑張りたいです!



【この記事を書いた人】

本部広報部 東京多摩クラブ4年 加勢あかり

大きな舞台に立ってきた4人がとてもかっこよく感じたインタビューでした!!

新しいことに挑戦するのってとてもわくわくしませんか?趣味がカフェ巡りと写真を撮る事なのですが、今回4人の話を聞いて、私も(少し視点は違うけれど)何か新しいことにチャレンジしてみようかなと思いました。


本部広報部 山形酒田クラブ3年 佐藤瑛恭

趣味:ビブリオバトルや史跡巡り。

観光先の場所にまつわる歴史を調べたりすることが好き。

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