Social SalonオンラインVol.6 どこで何して生きていく?〜“移住”から考える、地域との繋がり・暮らし方

社会課題について身近に知り、感じ、考えるイベント、Social Salon。2020年8月よりオンラインでの開催をスタートさせました!オンライン第6弾は、2021年1月16日(土)14時から17時で開催しました。IVUSA会員17名、一般参加者16名と、ゲスト・スタッフ含め42名と、多くの参加者の方々との学びの時間となりました。


今回は、ゲストスピーカーとして、

*行政職員として、地域活性化(主に移住促進分野)に携われている岡田久美さん
*京都府の山村集落・雲原地区への移住者であり、現在は京都市内との二拠点生活を送られている、吉田美奈子さん 

のおふたりにお越しいただきました。 


主宰の湯田による、Social Salonや場についての説明などの後、ゲストのお話から始まります。


▼Social Salonとは


ゲストからのお話 

今回は、これまでとは少し違う形で、ゲストそれぞれの立場から、ミクロ・マクロそれぞれの視点で、主宰の湯田からのインタビューに答えていただく形となりました。 

地方公務員として、行政という立場で移住のサポートや地域活性化の行政施策に関するお仕事を行われている岡田さんと、実際に移住ご経験者の吉田さんのそれぞれにお話を聞いていきました。

こちらは、吉田さんの“ざっくり紹介年表”。


どれが聴きたいか!?参加者の投票により、「他者と交流しまくる期」を、自己紹介代わりにお話いただきました。 


◎移住の現状 

はじめに岡田さんからお話いただいたのは、移住への興味関心の状況です。 




さらに詳しく知りたい人はこちら

▼ 内閣官房 まち・ひと・しごと創生本部事務局 「移住等の増加に向けた広報戦略の立案・実施のための調査事業報告書」 
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/pdf/ijuu_chousa_houkokusho_0515.pdf



◎「移住」とはどんな状態!? 

続いて、今日のテーマである「移住」の、今日のこの場での定義についてもご説明いただきました。





◎東京への一極集中 

参考資料:国土の長期展望専門委員会(第10回)「資料2 東京一極集中の是正方策について」 

https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001374933.pdf

東京への一極集中が進み続ける一方で、移住に関する相談件数が増加しており、新型コロナの影響もあり、「暮らしを変えたい」「ライフスタイルを見直したい」…といった想いを持つ人の数は、増えていることが分かります。


移住の概観が分かったところで、吉田さんへの質問へ移ります。 


「移住の動機―なぜ移住に踏み切れたのでしょう?」

一番は、「この人から、人としてのあり方を学びたい!」という人に出逢ったこと。 そしてもう一つの大きな要素は、「美味しい食材に胃袋を掴まれた」こと。  

地域の人たちの暮らしから学ぶこともたくさんあったそうです。



◎移住の課題 

ここからは、逆に、移住を実際にしてみて困ったことをお聞きしました。徒歩圏内に保育園や学校がなく、車やバス移動のみで選択肢が限られてしまうことや、同世代と、話したい!と思った時にすぐに話すことが出来ない孤独感。そして、地域の中でお金を稼ぐ手段が限られていることなど、暮らしの中で見えてくる困りごとをお話しいただきました。 

また、「地域づくり」といった意味では、地域づくりの未来を担う子育て世代が、「作り手」として参加しづらい状況(会議が夕食どきに行われるなど)が課題だと思われていたそうです。 


岡田さんにも、データ等から、移住・定住の難しさや課題をお話頂きました。例えば、地域おこし協力隊では、任期終了後にその地域へ定住する確率は6割となっているそうです。 


▼地域おこし協力隊とは?(総務省webサイト) https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/02gyosei08_03000066.html


また、移住におけるミスマッチの例としてお話いただいたのは、こちら。お試し移住や二段階移住など、移住前に暮らしを体験することでミスマッチを防ぐ施策も広がっていると言います。



対話TIME 

ゲストのお2人にお聴きしたお話を踏まえ、ラストは、恒例の“対話TIME”。 さまざまな問いについて、グループに分かれ、自分の意見を言い合いながら、考え、語ります。 


問い①
あなたは、「移住・定住」をしたい?したくない?なぜ?
 


問い②
あなたは、どんな「地域社会」に住みたいですか?

条件を挙げてみてください! 


問い③
あなたが住みたい「地域社会」を作るためにできることは、 どんなことがあるでしょうか? 


これを読んでいる皆さんも、ぜひ、考えてみてください。 

 「移住」や「地域活性化」は、ニュースや社会問題として耳にすることも多いですが、突き詰めていくと、「一人ひとりの生き方・暮らし方」に繋がるので、一人ひとりが価値観や生き方とも向き合い、“自分ゴト”として考える中での、多種多様な意見や言葉がぽんぽん飛び出す時間になったように思います。 


改めまして、ゲストのお二人、参加者の皆さん、ありがとうございました! 



【オススメ情報】 

ゲストのお二人が発信されている情報等、是非今後もgetしてみてください^^! 


▼ゲスト・吉田さんの農家民宿「雲の原っぱ社」 

https://kumonoharappa.wixsite.com/kumonoharappa


▼ゲスト・岡田さんからのおすすめサイト 京都府移住情報サイト「今日と明日」

https://www.kyoto-iju.jp/


◆来年度以降のSocialSalonについて

今年度のSocialSalonは、全て終了しました。ご参加頂いた皆様、有難うございました! 2021年度の開催については、追ってFacebookページにてお伝えしてゆければと思います。

▼SocialSalonのFacebookページ

https://www.facebook.com/socialsalon2016

 

引き続きSocialSalonをどうぞよろしくお願いいたします。



この記事を書いた人

IVUSA非常勤スタッフ 湯田舞

IVUSAでは、フィリピンツアー通訳兼コーディネーター/減災プログラム化/社会課題を自分ゴトとして考える場”Social Salon in IVUSA”をやっています。IVUSAのOGではなく、大学時代は少林寺拳法ばっかりやってました。宜しくお願いします

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