もともとリーダータイプではなかったと話す宗藤さん。3年生では九十九里浜全域清掃大作戦のプロマネ(リーダー)に。「挑戦とは変わろうとすること」と語る宗藤さんの一歩ずつ殻を破ってきた大学生活を振り返ります。
==お話を聞いた人==
プロジェクトサポート本部 宗藤 光希(国士舘大学4年)
新歓で団体のスケールに驚いた
── IVUSAに入ったきっかけを教えてください。
入学ガイダンスでもらった冊子の中で、名前が目に留まったんです。ちょっと変わった名前だなと思って、新歓に行ってみたのが最初でした。高校生の頃から社会貢献には漠然と興味がありましたが、実際に行動に移すタイミングがなくて。そこで思い切って入会しました。
── 初めての活動はどうでしたか?
初プロは九十九里の海岸清掃でした。1年生の夏です。それまで他の大学の人と会う機会がなかったんで、そこでIVUSAがどれだけ大きい団体かを実感しましたし、これを学生が作ってるってすごいなって、そこで初めて感じました。あと、作り手の先輩たちがカッコよくて、自分もあんなふうになりたいと思ったのを覚えています。それがきっかけで2年では九十九里の装備PTを務めました。
── プロジェクトではロジ系を担当することが多いと聞きましたが、その魅力は?
想定通りにいった時の達成感ですね。装備担当なら、必要な物品の数を予測して倉庫から出すんですけど、それがぴったり合った時は「よし!」って思います。
当日作戦の場合は、日中も夜中もいろんな問題が起きるんですよ。それに合わせてスケジュールを組み直して、最後に無事本部に合流できた時の達成感はたまらないです。
熱意を「広げる」ために、学代選挙へ
── 3年生では、九十九里浜全域清掃大作戦のプロマネに。
今振り返ると、いい経験になったなと思いますけど、当時はつらかったですね。幹部で共通のゴールを作ることも、それを224人の参加者に届けることも本当に大変でした。直前まで台風予報があって、開催できるかギリギリまでわからない状況でしたが、なんとか全員でやりきることができました。
── もともとリーダータイプだったんですか?
全然違います(笑)。委員長とか部長とか、やったことなかったんです。転機は2年生の学祭リーダーでした。いろいろ問題は起きたんですけど、最後はうまくまとまって、「やればなんとかなるんだな」って。そこから失敗したらどうしようとか考えずに、とりあえずやってみようと思えるようになりました。
── そんな宗藤さんが学生代表選挙に出ようと思った理由を教えてください。
九十九里のリーダーを務めたとき、「熱意を持って挑戦する仲間を増やしたい」と思っていたんです。全体でその流れをつくるには、自分が前に出るしかないと感じました。当時、「最近のIVUSAは熱意が足りない」と言われることが多かったんですが、僕はそうは思いませんでした。熱意はある、ただそれが“広がりにくくなっている”だけなんじゃないかと。だからこそ、そのきっかけを自分がつくりたいと思いました。
── 「学代選挙」という経験はどうでしたか?
演説は苦手だったので、かなり難しかったです。でも、クラブの仲間が夜遅くまで練習に付き合ってくれたり、「もっと頼ってよ」と言ってくれたりして。本当に支えられました。
でも結果は落選で。「やりきった」と思う自分と、「ここで終わるのは違う」という自分がいました。そのタイミングで、学代の登夢が自分に声をかけてくれて。頼ってくれることが純粋にうれしかったし、「まだやることがある」と思って幹部としてもう一度挑戦することにしました。
「やればなんとかなる」——変わろうとすることが挑戦
── プロジェクトに参加することの魅力って何だと思いますか?
学生の活動が、どれだけ社会に影響を与えられるのかを自分の目で確かめられることだと思います。プロジェクトでは企業の方と連携したり、地域のニュースで取り上げてもらう機会もあります。そうしたときに、「自分たちの行動が社会とつながっている」と実感できるんです。
── 33期スローガンは「挑戦」ですが、「挑戦」という言葉をどう捉えていますか?
「変わろうとすること」です。できるかどうかわからないけど、とりあえずやってみる。
なりたい自分に向かって、「ちょっと難しいかも」って思うようなステップアップした目標にも取り組んでみる。その気持ちが挑戦の第一歩、ですかね。
僕も今は幹部として、仕事をしっかりやり遂げて最後まで楽しめる自分になりたいです。責任感でガチガチになるんじゃなくて、前向きに取り組んでいきたいと思っています。
記事を書いた人
20期OG 筒木愛美
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