ゆるぼうvol.009 あなたのキャンパスも例外じゃない!?「土砂災害」 【Youth for the Resilience】


▶都市部でも起こる土砂災害


三浦「土砂災害って一言で言っても、大雨によるものと地震によるものがありますよね。要因が違うことで何か異なる点は出てくるのでしょうか?」


宮さん「まず地震によるものは置いといて、大雨の場合は前も紹介したけど、ハザードマップで家がある場所の危険を確認しておいて、気象情報から判断してマイタイムラインに沿って事前の避難行動を取ることが王道の備えだよね」


三浦「土砂災害のハザードマップもありますもんね。この前の話でも挙がった国土交通省のハザードマップポータルサイトを見れば簡単に確認出来ます」


宮さん「土砂災害というと、中山間地域で起こるものという印象が強いかもしれないけど、市街区にも土砂災害警戒区域に指定されている場所はある。だから皆一度はポータルサイトで確認してほしい」


三浦「自分の生活圏にある可能性もあるわけですよね。残念ですが、僕がずっと通っていた法政大学多摩キャンパスへの通学路は真っ赤でした。。ただ、これを知っておけばいざという時の避難経路を決める時に有効な判断材料になるということですね」


▶自然との共生は防災


宮さん「近年多く発生している中山間地域の土砂災害の発生要因の一つに、山林の保水力の低下が指摘されている」

三浦「大雨に耐えられず土砂崩れを起こす可能性が高くなっているということでしょうか?」

宮さん「地方の山林に多く生えている木といえば、何をイメージする?」

三浦「杉林ですよね」 


宮さん「あれってほとんど戦後に植えられた人造林なんだよね。杉は真っすぐ育つ針葉樹で木材加工がしやすいから、全国で植えられたはいいけど、海外産の安い木材が輸入されるようになり、間引きも伐採も製材も含め日本の林業が衰退し放置された杉山となった」


三浦「手入れされていなければ、当然山は荒れますよね」


宮さん「山の保水力機能も低下するし、針葉樹は根も浅いから山肌ごと地滑りするように土砂災害を引き起こす。川に流れ込んだ流木が橋桁に引っかかり大規模な洪水の原因にもなっている」


三浦「IVUSAでは長野県で森林整備活動を実施していますが、あの活動の目的の一つは山の復活と活用だったと思います。先ほどの話を踏まえると、この活動は防災活動でもありますね。これから新しくはじめる天竜川鵞竜峡復活プロジェクト(長野県飯田市)も放置竹林の整備を通じて、渓谷の自然環境の改善を目指すものなので、同じように災害を防ぐことにも繋がっていると言えますね」

宮さん「自然を守り、共生していくことは、結果として自分たちの生活を自然災害から守ることに繋がるわけだね」 




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▶『Youth for the Resilience』とは
東日本大震災から10年となる今、私たち若者が自らの大切なものを守るための「備え」と「行動」を身につけることを目的とした「若者の災害対応力向上キャンペーン」です!
「#Y4R」

▶『ゆるぼう(ゆる防災)』とは
Y4Rキャンペーンの取り組みの一つで、 「調べれば分かるけど、そこまでじゃない話」をコンセプトに、事務局の宮さんと三浦が防災・減災に関する様々なテーマについて話し合うシリーズです!
今後も「防災袋に入れておくべきものは?」「避難生活時に気をつけるべきことは?」などなどのテーマを予定しています!

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この災害対応力レクチャーでは、IVUSA職員の宮﨑が、実際にあなたが暮らす地域や居住環境で必要な災害への備え、被災時行動をレクチャーします!
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事務局 三浦 慎爾
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